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おれたち付き合ってますがなにか?  作者: ゴルゴンゾーラ
サプライズではないサプライズ
75/83

第75話_絡み合う糸

俺がどんなに反対しても、明はお姉さんの借金を肩代わりするだろう。


この調子だと、一生続くかもしれない。

明はお姉さんに死ぬまで寄生され、搾取されていくというのか。

この泥沼から抜け出すには、どうしたらいい?


明は今日の18時、新宿に借金の返済をしに行くと言っていた。


俺は、明との通話を切ると、

すぐに名刺入れの中身を床にぶちまけた。


--------------------


取引先や関連企業の名刺に混じって

異様にキラキラした派手な名刺があった。


「よかった!捨ててなかった」

俺はキラキラした名刺を宝物のようにそっと拾い上げた。


キャバクラのレナさんに連絡するつもりだった。

レナさん、つまり明のお姉さんである島田さんだ。


島田さんにはキャバクラの名刺をもらっていたのだ。

運のいいことに、その名刺にはQRコードが載っており

そこにアクセスすればレナさんとメッセージのやり取りができそうだった。


メッセージを送る。

「こんにちは、お久しぶりです。上原です」

「明さんとお付き合いさせていただいている上原蓮です

おぼえていますか?」


そんなメッセージを送った。


しばらく既読もつかず、諦めかけたころ。

「上原さん!憶えてるよ。あれからお店来ないじゃん」

という返信が来た。


「ご無沙汰してすみません。ちょっとお話があって」


「ってかさー、今から電話して良い?」


そんなメッセージが来たのち、島田さんから電話が来た。


「もしもーし!上原さん、どーしたの?

明となんかあったぁ?ケンカしたとか?」


島田さんは、そう言ったあと何がおかしいのかゲラゲラ笑い出した。


「そうではなくって。明のことで直接あって話せないかな、と思いまして」

「なになに~?いいよ。昼ご飯おごってね」


やった!

あっという間に島田さんと話すチャンスを作ることが出来た。

俺はガッツポーズをつくった。


島田さんに話すんだ。

明をもう解放してくれと。


島田さんの家の最寄り駅の前で待ち合わせをする。

彼女は、夕方から明と一緒に借金を返しに行くはず。

だが俺にはそんな話は一切しなかった。

俺と会ったときに話すつもりだろうか。

それとも一切、その話題には触れないつもりなのだろうか。


-----------------


駅の改札付近で島田さんを待っていた。


遅い。

時間を15分も過ぎていた。


スマホに着信が入る。


「上原っち~?悪いけど、あのあと寝ちゃってぇ。

ちょっとまだ準備できてないんだわぁ、ごめんごめん」


「えっ。そんな」


「あーもう、めんどいな」


島田さんは電話越しにそんな事を言う。

なんて人だろうと思う。

仮にもついさっき、した約束ではないか。


「何の話か知らないけどさ、じゃあ、ウチのアパート来てくれる?

こんな時間から出かけるとか超ウザくってさぁ」


島田さんはそう言うと、自宅アパートの地図を送ってよこした。

ここの301号室ね。

などと書いてある。


仕方がない。

いや、むしろ好都合かもしれない。

アパートなら、土下座をして明と縁を切るようにお願いすることだって

できそうだと思った。



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