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おれたち付き合ってますがなにか?  作者: ゴルゴンゾーラ
サプライズではないサプライズ
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第64話_疑問の解消

「春斗のことですか?

上原さんが二次会が無事終わったら、

聞きたいって言っていたことって」


山野井が身を乗り出す。


「いや、うん、そうなんだけど」

歯切れが悪い反応をしてしまう。


俺はローテーブルの下でギュッと拳をつくった。

聞かなければ。


すると山野井の方から口を開いた。

「春斗なら、海外にまた行くはずなんです」


「へっ......海外に?どういうこと」


「また海外へ飛びたつ予定なんです。

オーストラリアなんですけどね。

大介の話では、あっちに恋人もいるらしい。

いずれそのパートナーとオーストラリアに永住するつもりなんじゃないかな」


なんだ。


そういうことだったのか。

消したとか、殺したんじゃないかとか。

物騒なことを考えていた自分が恥ずかしい。


堂島春斗は最近まで海外で過ごしていて、

日本に戻ってきたばかりだと言っていたな。


でもなにか、腑に落ちなかった。


「どうして、最近になって日本に帰ってきたんだろう」


「ビザが切れたのと、金が無いって言ってました。

春斗のやつあんな性格だけど腕の立つ料理人なんです。

オーストラリアの和食の店で活躍してるみたいで。

だけど金遣いが荒いから貯金してないんでしょうね」


「それで、一時的にビザ申請のために帰国を?」

「よく知らないんですけど、なんか違うビザに切り替えるとか言っていたかな?」

山野井は、首を傾げながら言った。


「そんなに気になりますか。春斗のこと」


「うーん」


「大丈夫ですよ、上原さん。僕が手切れ金を渡して、春斗を海外に確実に追いやったんです。

ビザの申請とかで、まだ日本にいるだろうけど、僕たちの前に顔を出したら、金は返してもらうからなって言ってあります。

あっちの恋人とうまくいけば二度と帰ってこないですよ」


「......えっ?今なんて?」

「えっ、だから二度と日本に帰ってこないかもって」

山野井はすました顔でコーヒーを飲んでいた。


「手切れ金って言ったよな!?」

俺は大声を出してしまった。


「手切れ金ってなんだよ」


「金が無いって言うから、ビザの申請費用とか渡航費、当面の生活費を出しました。」

山野井はケロッとした顔で言う。


「海外に飛び立ってくれるなら安いもんだと思って。

とにかく、あいつを上原さんからなるべく遠くに追いやりたかったんです」


「山野井......いくら渡したんだ?」

恐る恐る聞く。


「100万渡しました」

山野井は平然と言った。


「100万.......大金だよ?そんな金を渡すなんて」


俺はこめかみを抑えた。

頭痛がしてきたのだ。

ふつう、ポンと100万円、渡すだろうか。


どうしてここまでするんだろう。


「もしさらに金を要求されたらどうするんだ?」

俺が聞くと山野井は首を振った。


「春斗は基本的にバカなんです。そこまで悪人じゃありません。

あっ!アイツの肩は持ってませんよ?僕は、春斗が大嫌いなんで!」

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