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おれたち付き合ってますがなにか?  作者: ゴルゴンゾーラ
山野井の過去
41/83

第41話_もう一度聞かせてください

「ウチはめちゃくちゃ散らかっている。

だからウチに来るのはちょっと......」

俺は山野井にそう告げた。


最近また仕事が立て込んできていて、掃除ができていなかった。

床には本が散乱し、汚れた衣類が積み上がっていて

すごいことになっていた。

今週末、すべて片付けるつもりでいたのだけど。


山野井がガッカリした顔になった。

「ゴメン、ほんと引くくらい散らかってるんだ」


「じゃあ、僕の部屋に来ませんか」

山野井がそう言った。


黙ってうなずくと山野井は嬉しそうな顔をした。


----------------------


山野井の部屋はモノトーンのインテリアで揃えられ、

観葉植物まで置かれていた。


挿絵(By みてみん)


前回、この部屋に来たとき俺は、あの事件の翌朝で混乱していた。

山野井の部屋をよく観察する余裕なんてなかった。


こうして改めて見ると、掃除がいきとどいているし、センスも良い。


俺が椅子の背もたれにグシャッと置いたコートを

山野井はきれいにハンガーに吊るしてくれた。


「山野井って、いつ掃除してるんだよ」

そう聞くと

「休みの日の朝ですね」

と言う。

「休みの日なんて1秒でも多く寝ていたいけどなぁ」

「僕は朝はいつも、活動的っすよ。

最近は、ランニングとかジムにも行ってます」


「へぇ~」

山野井は意識高い系なんだろうか。

考えてみれば山野井の普段の生活とか、

俺は、よく知らなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「上原さん」

部屋の様子をウロウロと眺めていると

山野井が急に後ろから抱きしめてきた。

「いまだ信じられないんですけど

上原さんは僕と付き合ってくれるんですか?」

耳元で不安そうな声でささやく。


「俺の気持ちはもう伝えたよね。

部長の前でいった通り」

「だから、それをもう一度聞かせてください」

「どうして?」

「聞きたいからです」

山野井はゆずらなかった。


「山野井さんが好きです」


「棒読みじゃないですか。

言わされてる感がすごすぎる」

山野井は俺を抱きしめたまま不満そうに言う。


「だって、言わされてるし」


俺は体をねじって振り向くと

山野井の首に手を回し軽くキスをした。


そして、山野井の顔をじっと覗き込む。


「明、好きなんだ。俺と付き合って欲しい」

と彼の目を見ていった。


これで山野井は満足しただろうか。

だといいけど......。


「や、やばいっす

まじで。上原さん、そういうの反則です」

山野井は目をパチクリさせて、慌てていた。


「なにが」

不思議に思って聞くと


山野井は俺にキスをした。

激しかった。


---------------


それぞれ順番にシャワーを浴びて、

俺たちは、またキスをした。

シャワーのあとは山野井のジャージを借りて着ていたんだけど

またすぐに脱がされてしまった。


男とそうなるのは初めてだった。


学生時代、空手部の先輩に告白されて

寸前まではいったんだけど。

あのときは、怖くなって逃げたのだった。


でも山野井のことは、

明のことはほんとうに好きだった。

もっと彼のことを知りたいと思った。



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