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おれたち付き合ってますがなにか?  作者: ゴルゴンゾーラ
社内でのゴタゴタと山野井の行き過ぎた行為
35/83

第35話_仲直りのチャンスはいつ?

山野井とケンカになってしまった。

自分がこんなに寂しい気持ちになるなんて

思いもしなかった。

こんなに後悔するなら、ケンカなんてすべきじゃなかった。


山野井は今夜も出会いを求めて、フラフラするんだろうか。

そう思うと悲しかった。


翌日出社すると、飯田さんがニコニコ顔で俺を待ち構えていた。

「昨日は先に帰ってしまってすみません」

俺は飯田さんに謝った。

「いいんですよ。私も昨日は急用ができてしまったので」


そして飯田さんは、俺の肩に手を置くと、

「それより、いい店だったでしょう?また行きましょうよ」

と言う。

「はぁ......」

俺はため息のような返事をした。


一体、飯田さんは何がしたいのだろう。

俺は、飯田さんと付き合うことは絶対にないのに。

この人の行動は全く理解できなかった。


そんな俺と飯田さんの様子を遠くから山野井が見ていることに、

俺は気づいていなかった。


-----------------------


「えっ?開発の飯田さんがウチを離れるって?」


「そうそう。なんでだろうね。急だよね」

「えっ?知らないの。飯田さんはいろんな女性に手を出していて。

不倫もしていたらしいよ」


その日、朝から女子社員たちが騒いでいた。


飯田さんの社内での行為が、どうしてだかバレたらしい。


俺は思った。

これで飯田さんはうちの会社を離れざるを得ないだろう。


あっけなく一件落着か。

仕事中しつこかった飯田さんとも離れることができる。


山野井と目が合う。

山野井はこちらをじっと見ると、やがて目をそらした。


彼は俺のことを、もう何とも思っていないのだろうか。


俺自身は、山野井のことが好きだった。

彼に謝りたい。

そう思っていた。


---------------------------


飯田さんはうちの会社を実際に離れた。

やがて代わりの人間がウチにやってくるだろう。


あれだけ派手に社内で不倫を繰り返していれば、

遅かれ早かれ、バレていたに違いない。


社員じゃない、外部の人間を切ることは

会社にとってたやすいことだった。


わざわざ説得しなくても

やつは自分から破滅したのだ。


これで飯田さんとの縁も切れるな。

そう思っていたのだが。


「上原さん、離れることになって残念です

上原さんと山野井さんの写真のことなんですけど」


今さら、何を言っているのだろう。

メッセージをさらに読み進める。


「あの写真、御社の人事部に送ってもいいですかね」

最後の悪あがきのつもりだろうか。

そんなメッセージを送ってきたのである。


「本気ですか。うちの会社は

社内恋愛、同性の恋愛をとくに禁じてません。

送りつけたところであなたが恥をかくだけです」


俺はそんな返信を送った。


「同性の恋愛などに罰則はなくても頭の固い連中には

記憶に残るんじゃないですかね

それにわたしは匿名で送る方法を知っています」

そんなことを言う。


「一度だけ、会ってくれたら、写真はデータごと消します」


そう書かれていた。


「どこに行けばいいんです。

二人きりになるような場所は嫌ですけど」

そう返信した。


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