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おれたち付き合ってますがなにか?  作者: ゴルゴンゾーラ
社内でのゴタゴタと山野井の行き過ぎた行為
33/83

第33話_言い争い

よりによって、山野井がこの店に今夜、来るとは。


俺は店の入口近くの席に座っていた。

店に入ってきた山野井と俺はすぐに目があってしまう。


山野井は俺を見て固まっていた。

「えっ」


山野井は小声で俺に話しかける。

「上原さん、どうしてここに?

上原さんが来るような場所じゃないのに」


マスターは

「あらっ!明ちゃんと知り合いだったの?」

と驚いている。


俺に一杯奢ろうとしていた中年男性は

いつの間にかどこかに消えていた。


「山野井はよく来るんだ?ここに」

山野井と視線が合わせられず、俺は下を向いたまま聞いた。


「上原さん、とりあえず出ましょう?

彼の分は僕が払うんで」

山野井は店主にそう言うと、俺の腕を引っ張った。


すると店の奥から

「明、遅いよ。こっちで飲もうぜ」

若い男が、山野井の方にやってきて言った。

そして俺の方を見ると

「あれ?知り合い?よかったら、あなたもご一緒にどうですか?」

と言う。


「いや、彼は帰るところだから」

と言って山野井は俺の腕をまた引っ張っる。


俺と山野井は店の外に出た。


----------------


「上原さん、一体どうして」


バーの近くにある公園に入った。

ベンチと滑り台があるだけの狭い公園だった。


「あの店って、出会いを求める店ってことで合ってる?」

「まぁ、そうなんですけど」

山野井は頭をかく。


「上原さん、どうしてあの店にいたんですか?

偶然来たなんて信じませんよ」


「連れてこられた」


「誰に」

山野井は追及の手を緩めない。


「怒らない?」

「怒りませんから言ってください」


「飯田さんに連れてこられた」


飯田さんの名前を出した途端、山野井の顔色が変わった。

「どうして、飯田さんと二人きりで会ってるんですか。しかもあの店で」

山野井の口調が激しくなる。


「怒らないって言わなかった」


山野井は「はぁぁ」とため息を付いた。

「あのバーだって強引で危険なやつが何人か

出入りすることもあるんです。

何かあったらどうするんですか?」


「なんで俺だけが責められるんだよ。

山野井だって、あのバーにしょっちゅう出入りしてるんだよな。

だったら山野井だって危険じゃん」


俺はイライラしてきた。

なんでいつも俺ばかり怒られたり心配されるんだ。


「山野井はもう、俺の心配なんかせず、

普通にゲイ同士で付き合えばいい。

さっきのバーの男の子みたいな?」


俺はそう言ったあと、すぐに後悔した。

何を言ってるんだろう。

思ってもいないことを言ってしまった。


「そうですよ!そのつもりです。

だからさっきのバーで相手を探していたんです。

上原さんも、さっさと彼女つくったらいい。

そしたら、飯田さんも諦めるんじゃないですかね」


山野井は一気にそう言うと黙り込んだ。


完全に喧嘩になった。

お互い下を向いたままだった。


「俺、帰る」

山野井にそう告げると公園を後にした。


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