表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おれたち付き合ってますがなにか?  作者: ゴルゴンゾーラ
社内でのゴタゴタと山野井の行き過ぎた行為
26/83

第26話_玄関で

うちのアパートの玄関で、

山野井は俺を抱きしめた。

ドアを締めた途端だった。


「っ......。ごめん、家に呼んどいてなんだけど、

まだ心の準備が」


「分かってます。すぐに帰ります」


山野井は玄関のドアに俺を押し付けるようにして

激しくキスをした。

靴は履いたままだった。


「こんな場所で?」


「部屋には上がりません。

そうなれば止められないから」


山野井は何度もキスをして、

顔や首筋にも唇を押し当ててきた。


あまりの勢いにされるがままに

なってしまった。

 

山野井は、

「幸せです」

と言い俺を強く抱きしめると

「もう帰りますね

これ以上いたらやばいんで」

そう言って、慌ただしく玄関から出ていった。


山野井に我慢ばかりさせている。

そろそろ覚悟を決めないといけないのかもしれない。


それに続きをして欲しい。

そんな気持も生まれ始めていた。


---------------------


翌週、飯田さんと会社で顔を合わせた。


彼は「質問がある」と言って、わざわざ

俺のところにやってきたのだった。

チャットで聞いてくれればいいような内容だった。


「この間は偶然、お会いできて嬉しかったです」

「ほんと、偶然でしたね」

俺は調子を合わせた。


それから声を低くして

「山野井さんとは仲が良さそうですね」

と言った。

「趣味が同じなもので」

と誤魔化すつもりで、答えたのだが。


なんだか意味深な答え方をしてしまったかもしれない。


画面を見せながらフロー図を説明すると

飯田さんは後ろから必要以上に顔を近づけて覗き込んできた。


左手はなぜか、俺の肩に置いて、

そしてほとんど、飯田さんの息遣いが聞こえるほど顔が近い。


「ちょっと近いような気が」

思わず言ってしまった。

飯田さんは

「あぁ、すみません。熱中してしまって」

と言ったがぜんぜん、すまなさそうじゃなかった。


ふと視線を感じる。


みると、遠くの席で山野井がすごい形相でこちらを睨んでいた。

うちの部署はフリーアドレス制と言って、好きな席に座ることができる。

今日は山野井は、あの席にいたのか。


山野井はじっとこちらを見ていた。

また今夜の電話で怒られる、そう思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ