“中年オヤジだって、女の子にモテたいんです!”
俺は52歳のバツイチの男だ!
前の妻と別れて3年になるが、全く女性にモテない!
若い時は、“女に不自由しない人生を送れるモノだと思っていた。”
これでも結構! 女性にモテたからだ。
でも? 時代が過ぎていき、俺もオジサンになると、、、?
女の子から完全に見向きもされなくなった。
いくら若い時がカッコ良かったとしても今はただのオッサンだ!
若い女の子は若い男が好きらしい。
だいたい職場恋愛している奴らは、同年代の男女ばかりだ!
オッサンの俺と若い女の子が付き合ってもいいじゃないか!
そんな恋愛が俺はしたいんだ!
・・・俺はオッサン友達と何時もの居酒屋で女の話をしていた。
『なあ? なんでオッサンになったら、女の子にモテないんだろうな。』
『オレはそうでもないけどな。』
『職場に変わり者が好きな女の子が居るだけだろうが!』
『それでもその子は! オレの事が好きだって言ってくれたんだよ!』
『分かった分かった! その話は何度も聞いたよ。』
『・・・その後はどうなったんだっけ?』
『フラれた!』
『ほら、みてみろ!』
『好きな男がデキたんだと!』
『若い男か?』
『まあな。』
『50過ぎのオッサンなんか、女の子に見向きもされないか。』
『そうだな。』
『でも? オッサン好きの若い女の子も居るとは思うんだけどな。』
『居たら? 直ぐに俺に紹介してくれよ!』
『そんなの居ねーよ!』
『そうだな。』
『・・・俺、この先ずっと一人なのかな。』
『再婚もできずにな!』
『俺はな、もう一度結婚したいと思ってんだよ。』
『・・・でも相手が居ないとな。』
『そうだよ!』
『オレも彼女がほしいわー!』
『何処かに、可愛いくて若い女の子はおらんもんかねぇ~』
『おらんおらん!』
いつもの会話をいつもの仲間といつもの居酒屋で話している。
俺以外にもバツ2の奴やずっと未婚の奴もいる。
52年間、彼女も作った事がない男もいるんだから女性に
飢えているんだろうなと俺でも思うよ。
若い彼女がデキたら? 毎日自分の部屋でイチャイチャしたいらしい。
若い時にやる事を、オッサンになってやってみたいだと!
まあ、52年間女性と付き合った事がないとそうなるよな。
俺は普通に若い女の子と付き合いたいだけだ!
イチャイチャしなくてもいいから、たまに会ってご飯でも作ってくれたら
最高だと思っている。
・・・まあ、女っ気もない連中と汚い居酒屋で飲んでるぐらいだから
その願いは当分叶わないだろう。
でも? 物好きな女の子もいるのかな?
若い女の子が二人が、俺達中年オヤジの席にやってきてこう言った。
『良かったら? 一緒に私達と飲みませんか?』
『えぇ!?』
『勿論! オッサン達でいいなら、飲もう!』
『こっちの席においでよ!』
『オレ! 手伝ってくるわー!』
『・・・あぁ、』
『3人で飲んでたんですか?』
『“敬語はいいよ!”タメで話していいよ。』
『おじさん達、幾つなの?』
『3人共、ごーにー!』
『52歳!?』
『若く見える~』
『そうそう! マジで!』
『名前は?』
『私はリサです。』
『ワタシは香。』
『俺、利寿。』
『オレは正典。』
『ボクは隆司です。』
『じゃあー取り合えず!』
【カンパーイ!】
この日は、物凄く盛り上がった。
久しぶりに、“女の子達とお酒を飲めたことで気分も上がったのだ!”
なんだか少し若返った気がする。
お肌の調子もいいし、快便、気分もいい!
ただあの子達とは、あれっきりもう会うことはなかった。
でも? これを機に、もっと若い女の子達と絡み合っていきたい!
やっぱり若い女の子はいいなと俺は再確認したのであった。
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