第1話 出会い?
第1話出会い
「おい!、またお前は遅刻か!」この教室ではいつもの事だ、「い、いやぁ〜マリモを愛でていたらこんな時間に〜」「お前はそれしか言えんのか!」担任に叱られつつ
机に座ろうとすると、心なしか皆の俺を見る目も冷たい
「アイツまたマリモとか言ってるよ…」そんな声が聞こえてきた 知るか!なぜ皆はマリモの良さがわからないんだ! 俺は叫ぶ心を押し殺しながら席に着く、ハァ〜、
俺の名は一年B組立川京介、ただマリモが好きなだけの普通の高校生さ、皆からは
マリモが恋人だの、ミスター阿寒湖だの酷い言われようだが、俺はマリモが大好きだし、人付き合いは中三を境にすっからかんなので大好きなマリモに情熱を注ぐ毎日だ、なので学校生活だの青春だのはサッパリ、この日も特に放課後の予定もなく帰り支度をしていた
「なぁ聞いたか?」「a組のアイツっしょwウケるわ〜」
クラスの隅で男子が盛り上がっているが俺には関係ない、面倒そうな事に首を突っ込む必要は無いのだ、
「なんかアイツら瑠衣に告るらしいねー俺には結衣が居るからカンケーないけど」 「もぅっ!隆ったらどれだけ私の事好きなのよ、」
俺とは違う理由で関心のないコイツらは高杉隆と島根結衣バカップルだ、事あるごとに俺に絡んできては 青春しようぜ!と洗脳しようとしてくる頭のおかしい連中だ、
「そういうのは他所でやってくんない?、マリモあげるからさー」 「いやーマリモはいいやー、それでねー京ちゃん」
チッ!マリモはいいのかよ!
「アイツらの友達が告ったのこのクラスの羽川瑠衣らしいよー」「羽川瑠衣?、あー、アイツかー」
羽川瑠衣と言えばこの学校で知らぬ者は居ないほどの
容姿を誇り、尚且つ愛想も良く何が起きてもケロッとしている、というのが俺の印象だ、
「ふーんまぁいいんじゃ無いの?」
「京介クンのいいはどうでも良いの良いだからなー」
ほっとけ!俺は結衣の軽口に心の中で突っ込みながら
「大体、俺に何の関係があるって言うんだ、羽川の事好きなわけでも無いのに…」
「アハw確かに〜、京介クンそこそこ良い顔してるのにほんと冷たいっていうか、関心ないよね〜」
「もうそこらにしてくれよ…」
俺はカップルとの会話でヘトヘトになり帰路につくのであった。
「はうー、俺を癒してくれるのはマイアパートだけだぜ… 」
俺の家は二階にあるので上がって行くと見知らぬ美少女が立っていた
まるで太陽のようなオレンジ味を浴びた髪
どこか幼さを残した可愛らしい顔
それにそぐわないスタイル抜群の身体
まさか俺の飼っているロシア産のマリモが擬人化したのか!?と疲れからかバカな事を考える俺を見据えた美少女は
「やめて下さい!警察呼びますよ!」
これが彼女とのファーストコンタクト?だった。