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聴覚障害者の日常 夫婦の寝室編

作者: ぷかぷか

みなさんは寝ているとき、自分の出している音--たとえば寝言だったりイビキだったり歯ぎしりだったり--を自覚できているのだろうか。聴こえる人でも、多分、他人に指摘されて気がつくんだろうと思う。

ダーは肥満体でイビキがひどく、2号から「お父さんはイビキがうるさい」といっていた。

確かに、ダーにひっついて寝ているときに体に響く振動を感じていた。ただ、聞こえないから、苦痛に感じることもなく、むしろひっついて寝ることでじんわりとつたわる体温が気持ちよく、アタシにとっての睡眠導入剤になっていた。

最近は体を絞ることでイビキも減ってきたかなあとは思うけど、アタシはすぐ寝落ちちゃうからどうなったかはわからない。

そして、アタシ。2号によると「お母さんの歯ぎしりはキョーレツ。」なんだそう。子供たちとは別々に夫婦で寝てるからよかったけれど、ゾッとする不愉快な音をたてるらしくて、それをいわれたときはさすがにショックだった。というか、ダーにいわれたことがなかったから、ずっと我慢させてきたのかな、とおずおずたずねてみれば……。

「気にならないよ。」

あぁ、この人で良かった、と心の底から感謝した。

まぁ、いままで余程のことがないかぎり、ちゃんと寝てるしなぁ。

きっと、アタシたち夫婦の寝室は、毎夜、イビキと歯ぎしりのオーケストラなんだろうな。

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