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作者: azqi

角恐怖症の男がいた。

予め断っておくが、"つの"ではなく"かど"の方だ。

何でも彼は、角が極端に苦手らしい。

その角の凹凸に拘らず、とにかく角を見ると何とも言えぬ恐怖に襲われるのだという。

だから彼は家や持ち物の角という角にカバーを掛けている。丸みを帯びていれば大丈夫なようだった。

ある日、彼は友人があの「角の無くならない消しゴム」を使っているのを見て、非常に気が動転した。彼は友人に詰め寄った。曰く、そんな角ばかりのモノを持っていてよく正気なもんだ、曰く、デザイン性を追求するあまり丸みを失ってしまっている、と。

友人は言った。


「そんな言い方、他の奴にしたら角が立つぜ」


彼は失神した。

くれぐれもドアの角に足指をぶつけませんように。

忌避のトリガーは案外そんなものなのです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 確かにこの主人公には角消し物凄く怖そう。角消しへの反応で主人公の融通の利かなさと神経質な感じがすごくよく出てました。 [気になる点] 果たして死ぬ必要はあったのか。無言なやつになるとか、喉…
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