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まるまるシリーズ

1+1=2

作者: 沖田猫

 

 雨が嫌いだった

 心の中まで濡れてしまいそうで

 僕の大切なもの全て

 奪われてしまいそうで



 冷たい街の中

 自分の殻を拾い集めていたら


 悲しそうに笑う

 君が見えたんだ



 気持ちがあれば言葉なんていらない

 なんて信じて

 何も口にしなかったけれど


 そんなに悲しいのなら

 僕を頼って

 泣いてくれてもいいのにと思ってた



 悲しかったら

 気が済むまで

 思い切り泣けばいいんだって



 そんなこと今さら言ったって

 もう遅いんだろうけれど



 冷たい街の中

 自分の殻を剥いでみたら


 一つだけ

 はっきりしたことがあるんだ



 悲しそうに笑う君が

 誰よりも強くて


 好きだったってこと



 *



 雨が好きだった

 心の中まで洗い流してくれるようで

 全ての脅威から私を

 守ってくれているようで



 冷たい街の中

 自分の殻を剥いでいたら


 思い切り泣く

 あなたが見えたの



 気持ちを繋いでおくには言葉が必要

 なんて信じて

 ずっと耳を澄ましていたけれど


 そんなに悲しいのなら

 私を信じて

 顔を上げてくれてもいいのにと思ってたわ



 悲しかったら

 とりあえず

 笑い飛ばせばいいんだって



 そんなこと今さら言ったって

 もう遅いのだろうけれど



 冷たい街の中

 自分の殻を拾い集めてみたら


 一つだけ

 はっきりしたことがあるの



 思い切り泣くあなたが

 誰よりも優しくて


 好きだったってこと



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