表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/16

9 帝都

―――帝都サンミリオン

貧民街の一角のとある建物。

外装はどこにでもあるボロい建物だが、中の内装は驚くほど綺麗だ。

真っ白い部屋、まだ昼間ということもあり窓から入る光で部屋は異常に明るかった。

部屋の中央には大きなテーブルとそれを挟むようにソファーが置いてある。

扉を叩くノックの音がし扉が動く。

案内され入ってきたのは中年の黒のスーツを着た男だ。

その後ろに黒のローブを羽織った人物が続く。

ソファーに座り待っていたのはメガネをつけた長髪の男、部屋と同じ真っ白のスーツを着ている。


「やぁミスター、遅かったじゃないか。まあ座りなよ。」


白スーツの男はソファーに座りながら向かいのソファーに座るように促す。


「遅れてすまなかった。いろいろ事情が立て込んでいてね。」

「別に構わないさ約束のカネさえもらえれば。」

「ああ、そうだったな。これがカネだ。」


テーブルの上に硬貨の入った小さな袋が置かれる。


「中身を確認させてもらうよ。」


白スーツの男は袋の紐を緩め袋の中を覗く。


「約束と違わないか?俺がもらうカネは金貨1000枚だったはずだぜ?この中には200枚もないじゃないか。」

「約束が違うのは貴方たちでは?私の依頼はアイツを消すことだったはずですが?」

「……どうやら噂はそちらさんの耳にも入っていたらしいな。だが、待ってほしい俺らはアイツを消すことができなかった、そこは認めよう。

だが、アイツの武器を2つ奪うことに成功したんだぜ。」

「フン、2つ…ですか。だがヤツは十本もラグナロクを持っているんですよ。それをたかだか2本奪ったところで」

「いやいや、ところがだ。今のあいつは1本もラグナロクを使うことができないって言ったらどうする?」

「ん!…それはどうゆうことです。」

「俺達が奪った1本にはブラッドコネクションが含まれているんだぜ。これであいつは他のラグナロクを使うことができない。これは…ほぼあいつを無力化したと言ってもいいんじゃないか?」

「なるほど…それは報酬に上乗せをしないといけませんね。」


ミスターと呼ばれた男は”パチン”と指を鳴らすと横に立っていたローブの人物が懐から硬貨袋を取り出す。


「この袋には大金貨が100枚入っています。これで合計で金貨1000枚以上価値があると思いますがどうでしょうか?」

「フフフ…あんたも人が悪い。最初からそうするつもりだったんだろ?」

「さあて?なんのことやら。」

「で、俺は2本のラグナロクをあんたに渡せば取引完了てわけだな?」


ミスターの口が笑みでつり上がる。





――「よい取引ができました。」


ミスターの腕には2本の刀が抱えられている。


「これからもよろしくお願いしますよ。」

「ああ…こちらこそこれからもお願いします。」


二人は握手を交わミスターとローブの人物は建物から出て行く。


「よかったの?こんなに簡単に渡してしまっても?」


白い部屋に新たに現れたのは白いドレスを着た美女。


「もーっと値段を吊り上げることだってできたでしょ?」

「ローブのやつの目つきが怖くってね~。」

「…目なんか見えなかったじゃない。」

「フフフ……あの刀は災いを呼ぶ。さっさと手放したかっただけさ。

…あいつらにはお互い潰しあってもらわな困る。」

「さぁステラ。雑魚だけ残して撤退だ。昨晩獲物がエサに食いついたからな、すぐにこちらに向かってくるだろう。」

大金貨は金貨の10倍の価値て設定

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ