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7 俺の能力

「十刀流…冗談とかじゃなくて?」

「冗談ではありません。レイ様は私たちが所属する組織"十本刀"のボスであり最強の存在、十刀流の使い手です。」


ロレッタの真剣な表情からも冗談を言っているふうには見えない。

だが疑問が湧いてくる。


「でもさ、さっきの説明を聞いたら10本もラグナロクを作るなんて無理そうなんだけど?それとも俺はすごい魔力の持ち主だったとか?」

「いいえ、レイ様は一般人よりは魔力は多いですがそこまで魔力を持っているわけではありません。私たちより魔力の量は少ないくらいです。

レイ様が精製されたのは1本だけです。残り9本はレイ様と血縁関係がある者のラグナロクになります。」

「…血縁関係。つまり残り9本は俺じゃなくて親や兄弟のってこと?」

「ええ、そうです。」

「あれ?でもさラグナロクてのは契約した本人じゃないと使えないんじゃなかった?」

「そのとおりです。契約した本人でなければ親、子供、双子だろうと使うことはできません。

つまりそれがレイ様のラグナロクの能力、血の繋がりのあるラグナロクを使うことができる能力”ブラッドコネクション”の力なのです。」


(ブラッドコネクション…通常契約した本人しか使えないラグナロクをこの能力で10本使えるようにしていたのか、ギンの炎を操るような強力な能力が9種類も使えるなんておそろしい力だ。)


「この残り9本ですがこれはレイ様の一族が歴代の当主やそのご家族のラグナロクを家宝として保管していたものになります。

レイ様の一族は遥か東にある国の血が入っているとかでそのせいかなぜか全て”刀”ですね。」

「それが2本行方不明てわけか。普段俺は常に10本所持していたのか?」

「いいえ…。「こんなクソ重い刀を10本も所持できるかー!!」と普段は3本しか刀を所持していませんでした。」


(確かにいくら強くても10本も持ってたら相当な重量になるだろうし邪魔くさいだろうな。)


「3本か。それで行方不明の刀は誰の刀なの?」

「まず、その3本ですが。1本はもちろんレイ様が契約された”ブラッドコネクション”です。

そして残り2本は歴代最強と伝わる初代当主様の刀”孔雀丸”と

――亡くなった兄君様の刀”クロスロード”になります。」


「――兄がいたのか…。他に俺の家族はいるのか?」

「残念ながらレイ様の家族は全て他界されました。血縁者も今はいません。」

「そうか…。」


家族に関する記憶はないが身内がいないってのは悲しいな…。

だが今は感傷的になっている場合ではないな。


「ではその初代の刀と兄の刀が無くなってしまったわけか。」

「いいえ、行方不明になったのは…初代当主様の刀と

――レイ様の”ブラッドコネクション”です。」



…それ、やばくないか?

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