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3 目覚めⅡ

「ハハハ・・・またまた~冗談でしょ?」


結果はわかりつつも聞いてみる。


「冗談なんかじゃないです!レイ様は僅か20歳でギャングのボスにまで上りつめたのですよ。」


声に熱意と尊敬がこもっている。

やはり本当なのだろう、モモがつまらない嘘や冗談を言うようなタイプには見えない。

これはいろいろ聞いておかないと大変なことになりそうだ。




――――ここ王都「マリン・セブ」は海に面した美しい都市だ。

海に面した山を切り崩してつくった都市は、上から見下ろせば海と都市を一望できる。

もちろん上にいけばいくほど土地の価値は上がり頂上には城が建っている。

この王都は景色はきれいなのだが山を切り崩したせいか坂ばかりだ。

王都に向かう途中の道も崖のように段差になっている箇所もありいくつか危険な道がある。

俺が事故ったのもそんな危険な道だった。




「崖から落ちたのか・・・。

でも5日も眠っていたほどの怪我のわりにはたいした怪我じゃないみたいだね?」


多少痛みはあるが体は動く、骨折なんかもしてないしひどい怪我はないように見えた。

頭をひどく打っただけか?


「レイ様は丈夫ですから。」


悪意のない笑顔だ。


「それに専属メイドのクラリスさんが回復術を使いましたからね。」


「回復術?」


「あっそういえば、今専属メイド同士の練習試合をしているはずです。

百聞は一見にしかずですよ。一緒に見学しにいきましょう。」


たしかに、一度見たほうがいいかもしれないな。

それに軽く体を動かしたほうがいいかもしれない。


「ああ、見学させてもらえるかな。」


俺たちは試合が行われている試合場に移動した。






――――部屋を出て品のある通路を歩き地下に下りた先にそれはあった。

装飾の施された通路と違い地下へ続く通路は無機質で分厚い石の壁で覆われていた。

石の壁はそのまま試合場の中まで覆っており、広さは15メートルほどの正方形に高さは5メートルだろう。

まるで石の棺桶だ。

壁には等間隔にロウソク代わりに光を放つマジックアイテムが飾られ十分な光源は確保されていたがその雰囲気はどこか不気味さを感じさせた。


試合場中央には武器を持つ二人。

一人はポニーテールをした金髪の美女だ、手には身長ほどある長い槍を持っている。

もう片方も美女だがショートヘアの銀髪が中性的印象を受けた、ぱっと見たとき少年にも見えなくもない。

両手に短剣を1本づつ持ち二刀流で戦うようだ。


今まさに二人の武器がぶつかり合い戦闘が始まろうとしていた。

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