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勇者の鈴  作者: 春雨
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第一章:一人の勇者

第三次世界統合戦争。その戦場で魔王を倒し、死んだ魔王の前に立っている、鈴を持った一人の勇者がいた。

血の匂い漂う戦場の中で、鈴は綺麗に響く。

でも、どこか寂しく儚く響いていた。


第一章:一人の勇者

この世界にはの人間との魔物がいる。

人間を二つに分けると、戦士と言う、戦い国のために命を張る者と、平民と言う、税を払うだけで平和に暮らしてる奴らがいる。

えっ、平民の説明が荒いって?

いやいや、偶然だよ。まぁ、平民は嫌いだけど…

まっ、いいとして。魔物を三つに分けると、悪魔と言う、人間を精神的に攻撃してくる奴らと、普通の魔物、攻撃してくるだけの奴ら、あとは魔王、悪魔と魔物の頂点に立ち、人間を苦しめる現況。

まっ、その魔王を倒して世界を救った勇者こそ、この俺だ!

えっ?俺が誰だか分からない?

あっ、自己紹介がまだったな、俺の名前はシノア。昔、勇者だったものだ!で、昔勇者で、世界を救ったはずの俺がなぜか、戦士そして勇者になりうる原石の者たちを育てる、名門校の<国家勇戦育成学校>に、入学しようとしているかというと、さかのぼること一か月前第三次世界統合戦争で共に戦い生き残った戦友であり、今は国王の座についている、グレンから「宮殿まで来るように」と、手紙が届いた。

しぶしぶ行くことにした俺は国王グレンのいる部屋を、ノックなしで入っていった。

部屋に入ると、誰だあいつは?と言う顔で見られた。当然のことだった、俺の顔を知っているのは、グレンだけだったからだ。でも、そのことを俺は気にしなかった。だって、部屋には、グレンだけでをなく国軍司令レイラス・戦一軍リーダーローラック・国家教育師長アーネストなど、えらい者たちやその部下がいたからだ。

なぜその者たちがいるのか、閉ったドワの前で考えていると、「貴様、何者だ。ここは、貴様のようなガキが来るところではない!ましてや、ノックもなしに入ってくるようなやつはな。」そう言ってきたのは、国家教育師長アーネストだった。

さすが教育師長、いやーこわいねー(笑)と思っていると、グレンが口を開いた。

「いいんだよ。彼は私が呼んだんだ」とグレンが俺にニコッと笑いながら言った。

俺、あの笑顔苦手なんだよなー…

俺は、苦笑いをした。

「まぁ、掛けたまえ」と言われて、イラッとした。

俺は、上から見下ろされるようなことが、だいきらいなんだ!絶対わざとやってるぞ、グレンの野郎…

はぁーと、ため息をついた後、「いいよ別に…」と言った。

すると、部屋にいたグレン以外の者たちが、すごい形相で睨んできた。

「貴様、国王陛下に対して、その口の利き方ぶれいであるぞ!」と言いながら胸倉を掴んできたのは、ローラックだった。

だけど、腹が立っていた俺は、冷たい目つき、冷たい声で「離せよ」と言った。国王の部屋が、俺の殺気で満ちていた。

築いた時には、ローラックは足がすくみ動けなくなっていた。

あっ!やばっそう思った瞬間グレンが「やめんか!」と怒鳴っていた。

「彼を呼んだのは、私だ。揉め事は許さん!」部屋にいる俺以外の奴らがそれを聞いて、黙りこんだ。

はっはー、すっげー一瞬で黙らしちゃったよ。

まぁ、それはいいとして「グレン、俺に何の用だよ」そういうと、「貴様…」と睨まれてしまった。

グレンが口を開こうとしたとき、アーネストが先に口を開いた。

「陛下、大変恐縮なんですが、その者は一体何者なのですか?」そう尋ねると。

グレンはニコッっと笑って答えた。「紹介がまだだったね」

グレンが立ち上がり俺の横に来て、「紹介しよう。第三次世界統合戦争で、魔王を倒した。勇者シノアだ!」そうグレンが言った瞬間、部屋にいた者の目線が俺に行き、目を丸くして信じられないという顔で見てきた。

みんな、口をパクパクさせていた。

数秒後最初に口を開いたのは国軍司令レイラスだった。

「やはりそうでしたか…お久し振りでございます。勇者様」と、頭を下げられてしまった。

こんなやつ、知り合いにいたか?うーん、わからん。でも確かに、さっき一番はんのいがうすくかったな。

うーん、と悩んでいると「覚えてないのも仕方ありません。何せその頃は下っ端でしたので…」

そういっている姿をみていると、なんかかわいそうなので「ちょっと今日、思い出せるかもしれないから、考えてみるな」と返した。

すると、また頭を下げられてしまった。

なんか、申し訳ないな…

「で、グレン要件はなんだ?」

すると、グレンがある紙を渡してきた。

「簡単に済ませるぞ。一か月後そこ入学しろ。詳しい連絡は明日伝える」

俺がこれに通えと…

まぁ、楽しそうだからやろっかなー

「いいよ、分かったやってやる」

グレンが目を丸くして、言ってきた。「素直に受けるなんて珍しいな…」

「暇つぶしだよ、暇つぶし。用が済んだなら俺行くぜー」

「あぁ、頼んだぞ」

グレンに見送られ部屋をでていった。

そして、現在に至る。

俺は大きくため息をついた。

その場ののりでへんじなんてするんじゃなかった…

もういい、ここまで来たらやるしかない!

第一章:一人の勇者       完




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