1/1
1話
高1の秋、文化祭。
教室は青春、青春だのでうるさい中、俺は、ぼっちを極めていた。いや、それよりもひどい状況がある。それは、カップルの存在の在り方である。カップルが俺のことを無視しているわけではなくてかかわってくるのだ。
例えば、
「あの子かわいくない」
「そうかもな」
「ねえ、君かわいいね」
「うん、ほんとかわいいと思う」
「まるで子供みたいで」
「ふざけんな」
「かわいい~」
とまあ、俺はその場から逃走した。かわいいなんていわれると好意があるかといえばそういうわけではない。特に俺みたいな恋愛気質だとモテない以上、子ども扱いはまあまあきつい。
そんなある日のことだった。俺が1人の空間で下を向いているときだった。
「大丈夫」
「えっ」
俺は顔を上げた。それはクラスで1番の美少女中川春奈だった。
「はあー」
どうせ彼氏持ちだろ。うっとうしい。
「なやみごとなら相談乗るよ」
俺はヤケクソで不満をはく。
「私と付き合う」
「えっ」
「私、健くんのこと興味あって。あ、もちろん恋愛方面でね」
俺は状況追いつかず戸惑ったが。
「わかった」
「これで恋人同士だね」
俺は信じられなかった。カップルから子ども扱いで恋愛対象として見られていなかったのにそんな俺を恋愛対象としてそれもクラス1の美少女から告白された。俺は驚きでいっぱいになった。




