第6話 狼人
僕らは、ノゾムの案内により、洞窟についた
「ここが花火の材料のある洞窟や」
その洞窟は見たとこ鉱山の入り口のようだった
「ここな、狼人がまだ、奴隷やった時に作られたものやねん」
「まぁ、大体、4年ぐらい前やな」
意外と最近だということに僕は驚いた
「狼人の奴隷解放に協力した人間、知っとるか?」
そう、ノゾムは聞いてきた
先に口を開いたのはツミさんだった
「…もしや、君か?」
「そやで」
「察しがよくて助かるわぁ」
ノゾムは続けて
「そん時からやな」
「あん子らが私に忠誠を誓ったん」
「であれば、なぜ商人を攻撃するのだ」
僕は、ツミさんとノゾムさんの会話についていけなくなっていた
その時だった
後ろから物音が聞こえた
ツミさん達は何やら話していて気づいていない様子
僕は、その物音がしたほうへ歩み寄った
そこには、
小さな獣が怯え、座り込んでいた
その姿はまるで、猫のようだった
僕は、その猫の姿を見て、けがをしていることに気が付いた
「…大丈夫?」
そう声をかけたら
「だ、大丈夫だ!」
「お、お前もあいつらの仲間か!」
声が震えている
僕は怖がらせないように優しく声をかけた
「僕は、誰の味方でもないよ」
「なら、あの犬どもの復讐を手伝ってくれ!」
猫と犬は仲が悪いと聞くが、ここまでとは
僕はなぜ復讐をするのかを聞いた
「だって、お父さんがあの犬どもに殺されたから」
「お母さんはそのせいで、」
「だから!」
その時、僕の後ろにノゾムが来た
「あんさん、たしか狼人と猫人のハーフやったよな」
「な、なんで知っている!」
「やって、君の本当のお父さんに言われたんやもん」
なんか、既視感のある話だと思っていたら
ツミさんに
「…遥か昔、狼と猫は二足歩行ではなく四足歩行だったと聞く」
「その時、二つの派閥があり、」
「動物と交配したら人間と動物の力を持つ種族が誕生すると信じられていた」
その話を聞いてぼくは
「…ということは」
「その二つの派閥が偶然、犬猿の仲の犬と猫と交配して今のこいつらが居る、」
「というわけか?」
「いや違う」
…いや今の話だとそうだろ
「実際は、犬や猫のほかにも」
「竜、鳥、魚、豚、そのほかにも大量の人間との間でできた者も存在する」
「しかも、それらは同じ1族だ」
「じゃあ、二つの派閥とは、」
「犬派と猫派だ」
今の人間と変わらないではないか
ツミさんの話を聞いて僕は
結局、どの世界の人間も同じだと分かった
「ほな、予定変更してこの子の村へ行こか」
「なんでだ?」
「話を聞くとな、この子のお母さんが呪いにかかってな」
呪い…
やはりそういった類のものはどんな世界にもあるというのか
僕らはノゾムについて行った




