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第3話 村

馬車に揺られながら向かっている場所は


鬼人が住んでいるという村


《クルータ》


という名の村だ


クルータは元の世界で言うスイスの国境近くの山にあるらしい


僕がそこへ行くのは


その村の帽子屋が病気になって


それが普通の病気ではないから


調査に行く、


ということだ


僕の目の前には女兵士…


ツミさんが居る


自己紹介をした方がいいのか?


と考えているとツミさんが


「イスカ殿よ」


「鬼人がどういう者かしっているか?」


僕はゲームや漫画と言った娯楽はあまり見てきていなかったから


鬼人がどういうのかが分からなかった


しばらく黙り込んでいるとツミさんが


「…鬼人というのは」


「我らヒューマンズに近しい見た目をしており」


「唯一違うのは頭に角が生えていることだ」


ということらしい


後鬼人は酒好きということも教えてくれた


僕は他にもいるのか聞いてみた


その質問の全てに彼女は答えてくれた



しばらく馬車で話を聞いていると


突然盗賊に襲われた


ツミさんが


「すまない、こいつらは指名手配団のノーフェスだ」


「こいつらを捕まえ、本拠地を聞き出すので、動かないでくれ」


と言ってきた


僕は指示に従い


その場から動かずに居た


馬車の中から外を見ていると


彼女らが盗賊を捕まえるその動きには


全く無駄がなく素早い


それを見て僕は


『描きたい』


そう思った…が


今画材が無く絵を描けなかった


ちょっと残念だ


その後無事に盗賊を捕まえ城へ送った


ツミさんは


「急にすまなかった」


「先程の盗賊団、ノーフェスというのは」


「世界最恐のヒーローを名乗っている荒くれ集団だ」


世界最恐…


厨二心をくすぐるような感じだな…


(↑さっきツミさんが教えてくれたもの)


そんなこと考えるとツミさんが


「ではクルータへ急ごうか」


と言ってきたので僕は返事をした



あの後無事に村についた


そしてその帽子屋の元へと


鬼人に案内を頼んで向かっている最中だ


周りを見ると


鬼人の子供が楽しそうに遊んでいる


微笑ましいことだ


僕はそのまま帽子屋の所へ行った


帽子屋を見ると


手が震え


気がおかしくなっていた


鬼人が


「異世界人よ、どうか助けてやってくれ」


と懇願してきた


僕はすぐに帽子屋の作業場へと向かった



そこにあったのは「硝酸水銀」というものだ


硝酸水銀は帽子の生地であるフェルトを堅く加工するために使用するものだ


この水銀を使い熱加工するときに


毒性を持つ水銀蒸気を浴びやすい


水銀は液体の時に飲むことより


蒸気になり肺に入ることによる毒性が強まる


僕はすぐにそのことを鬼人に伝え


異世界(現代)ではのりを使い堅くすることと


水銀を飲んだ場合は薬を使い出すよう促せば大抵は大丈夫だ


と伝えた


その薬の調合の仕方もその村の調合師に教え


鬼人に感謝された


その日はクルータに泊まらせてもらい


次の日別の場所へと移動した

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