"今年"
響く鈴の音を
好きな歌が追いかけて、
何年かぶりに聞こえた、
賑やかなメロディ。
流れてゆく人達の
顔が和らいだ。
もっと愉快に生きて
ゆけそな夜を知り。
今年も気がついたら、
底冷えの年の瀬で、
目眩のあの夏の日は
昨日にぶら下り。
思い通りにならず、
ほんとは泣いてばかり。
忙しいから会えないの、
わかっていたつもり。
すれ違う人達と
ぶつからないように、
道の端を選んでは
ひたすら歩いてた。
今年中にもう一度、
会えたらいいなと、
クリスマスの頃に
抱いたほんとうの夢。
自分だけの出来事を
聞いてくれるからね、
そんな優しさに甘えて
何年も過ぎてる。
その大事な人達に
何ができますか。
良い年になるように、
願うだけとなり。
今年の終わりには、
一緒にいたいけれど、
無理はしないで欲しいと、
それも願ってたり。