シルフィード業界知識
『絢爛華麗のシルフィード』の設定資料です。
読まなくても大丈夫ですが
作中で省略されている部分を詳細に説明しているため
より深く世界観を理解することができます。
◆シルフィードの階級
SSランク グランド・エンプレス(現在空席)
Sランク シルフィード・クィーン(現在4名)
Aランク スカイ・プリンセス(現在5名)
Bランク エア・マスター
Cランク ホワイト・ウイッチ
Dランク リトル・ウイッチ
Eランク ハミングバード
Bランクまでが『一般階級』
Aランク以上が『上位階級』と言われている。
Bランクの『エア・マスター』までは
一定の勤務年数を経て試験に合格すれば
誰でも昇級が可能。
ただし、上位階級の
『スカイ・プリンセス』以上は
シルフィード協会から指名を受けた者のみ昇級できる。
上位階級の昇級条件は
・人気
・営業実績
・会社からの推薦
・上以階級者からの推薦
全てが必要なため極めて難易度が高い。
これらの条件が全て整い
なおかつシルフィード協会の理事会で
賛成多数で承認される必要がある。
特に人気が重視されるため
上位階級になる者は
知名度が高い大手企業に所属する
シルフィードの場合が多い。
上位階級者は
ほんの一握りの者しかなれず
通常は『エア・マスター』止まり。
なお、最高位の
『グランド・エンプレス』だけは
完全に別の扱いになっている。
◆グランド・エンプレス
『グランド・エンプレス』は
最上位の階級であり
その席は1つしかない。
シルフィード協会の理事会により
『上位階級』の者の中から
抜きん出て優れた者が
1名だけ選ばれる。
『グランド・エンプレス』は
シルフィード業界はもとより
一般社会や政財界においても
絶大な影響力を持つ。
また、神聖不可侵の存在として
誰からも尊敬されており
『マイア』の世界でいうところの
『聖女』や『法王』のような存在である。
そのため、Sランクの
『シルフィード・クイーン』よりも
はるかに審査が厳しい。
常に埋まっている訳ではなく
該当者がいない場合は空席になる。
『グランド・エンプレス』に
一度、任命された者は
本人が階級を返上しない限り
シルフィードを引退しても
生涯、引き継ぐことになる。
つまり、一度
『グランド・エンプレス』が
誕生すると
その代で
別の者が就任することはまずない。
◆シルフィードの企業形態
大手企業の上位は
1位 ウィンドミル
2位 ファースト・クラス
3位 アクア・リゾート
この3社である。
大手の数社以外は
ほとんどが中小企業で成り立っており
『ホワイト・ウイング』のような
社員が1、2名の会社も多い。
ただし
数名の個人企業で
有名な会社は稀である。
かなり競争が激しい業界で
廃業する会社も多く
無名な企業は
観光案内以外のサービスも行っている。
◆ホワイト・ウイング
東地区の住宅街にある
小さなシルフィード会社。
しかし、個人企業でありながら
シルフィードはもちろん
グリュンノアの住人で
知らない者はいないぐらいの
超有名企業。
創始者が
『グランド・エンプレス』の
アリーシャ・シーリングであるのに加え
娘のリリーシャも
『スカイ・プリンセス』
であるためだ。
基本、個人企業レベルの
小さな会社からは
『上位階級者』が
出ることはまずない。
しかし、親子そろって
上位階級になるという
偉業を成し遂げたため
大変な話題となり
誰もが知ることとなった。
元々は
親子二人で運営していたが
アリーシャが引退したあと
リリーシャが一人で
切り盛りしていた。
そこに転がり込んできたのが
風歌である。
なお、風歌は
ナギサから話を聴くまでは
小さな個人企業としか
思っておらず
創始者が
『グランド・エンプレス』だったことも
全く知らなかった。
◆ファースト・クラス
南地区にある
大手シルフィード会社で
『三大企業』の1つ。
『お客様に最高のおもてなしを』
をモットーとしており
非常に行き届いたサービスには
とても定評がある。
なお、社風は
伝統と格式を大切にし
礼節と気品を重んじている。
そのため
気品のあるシルフィードが多く
何人もの上位階級者を輩出する
超エリート企業だ。
ただ、業界内で
『最も厳しい会社』とも
言われており
能力のない者や
品行に問題がある者は
容赦なく解雇されている。
それでも
『ファースト・クラス』の
ネームバリューは非常に高く
『元ファースト・クラスの社員』
というだけでも優遇されるほど。
そのため
憧れと将来のことを考え
入社を希望する若者たちが後を絶たない。
◆ウィンドミル
西地区にある
『三大企業』の1つ。
最大手でありながら
非常にゆるい社風が特徴。
『自由にのびのびと』を
モットーとしており
社員の個性を
とても大切にしている。
そのせいか
個性的なシルフィードが多い。
しかし、今までに
多くの上位階級者を
輩出している。
広大な敷地は
1つの町のようになっており
様々な施設が揃っている。
なお、敷地の中央にある風車は
創業時からある会社のトレードマーク。
また『ミル風車』と呼ばれ
空からの観光名所としても
有名である。
◆シルフィード協会
元々シルフィードは
行政機関の一部門である
『治安維持局』に所属する
国家公務員だった。
発足当時の名称は
『シルフィード保安隊』
出来た当初は
『保安隊』や『保安官』と
呼ばれることが多かった。
『シルフィード』と
呼ばれるようになったのは
だいぶあとの事である。
後に、申請を出せば
自由にシルフィード会社が作れる
『民営化法案』が施行され
その際に
審査・登録・管理などを行うため
シルフィード協会が設立された。
シルフィードの昇級試験や
イベント関連の管理など
様々な業務が行われている。
◆二つ名
『上位階級』のシルフィードは
全員、二つ名を持っている。
例としては
『白き翼』
『天使の羽』
『深紅の紅玉』
『疾風の剣』
『白金の薔薇』
『銀色の妖精』
これらの二つ名がある。
上位階級になる前から
ファンたちに呼ばれていた名を
引き継ぐ場合もあるが
基本的には
推薦をした上位階級者が
命名する場合が多い。
マイアの世界の
爵位と同じようなもので
親しい間柄以外の者は
直接、名前で呼ぶことなく
敬意を込めて
二つ名で呼ぶのが慣例である。
◆シルフィード会社の休業日
シルフィード会社は
他のサービス業同様に
土日も普通に営業している。
昔は、年中無休で
営業している会社が多かった。
だが、過酷な労働環境が
色々と問題になり
現在は、シルフィード協会の
定めた労働規定によって
火曜と水曜の週休2日制が
全企業に義務付けられている。
そのため、どこの会社も
休業日は同じである。
ただし、イベント中や
祭日に限っては
営業をしても
よいことになっている。
なお、新人の場合は
火曜か水曜のどちらかは
出社する者が多い。
これは、練習不足を補ったり
少しでも会社に貢献するためだ。
また、会社によっては暗黙の了解で
全員、出社しているところもある。
あと、リトル・ウイッチなど
一人前になりたては
指名が入ることは無いため
少しでも実績を付けるため
休日に働いている者たちもいる。
新人の場合は
営業ではなく自主練のため
一人前になりたては
少しでも経験や実績を積むため
シルフィード協会も
自主的な出社については
目をつぶっているようだ。
なお、風歌の場合は
リリーシャと休日を合わせ
水曜日だけ休みをとっている。
ストーリーの進行と共に、随時、情報を追加していきます。