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dark shadow2  作者: 酢酸カーミスケ溶液
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dark shadow 32話 大地の竜脈

リーザ村は滅びた。

その真実を世界では5人しか知らない。

カルアは手紙の裏に地図が記されているのに気が付いた。

リーザ村の奥の森は帰らずの森と言われ、木々を見分けて進むしかない所があった。

そしてその森を抜けた先には長年封印された時の扉があることはカルアが子供のときに聞いた。

「この先は何があるか分からない。明日の朝、奥の森に行こう。」

空は夕日で紅く染まっていた。

ゆっくりと時間が流れていく中、月が昇っていった。

そのとき、空から二筋の光がこちらに近づいてきた!

「伏せろ!」

森の奥が碧色と橙色に光る。

そして竜の声がかすかに聞こえて来た。

「この鳴き声、竜だ!」

「あの降ってきたのはオーブ!?」

「その可能性が高い。」

カルアは地図を取り出した。

「こっちだ!」

5人は森を奥へと進んだ。

カルアは木の葉の形や植物の特徴などを頼りに奥に案内している。

「こんな植物見たことないよ。」

そこには8枚の葉が広がって真ん中に橙色の実が連なって伸びていたり、紫色の茎が真っすぐに伸び、真珠のような蕾がのある植物が生えていた。

木々の隙間から祠が見えてきた。

その周りは少し開けている。

そこに足を踏み入れたとき、突然イバラが襲い掛かってきた!

アストラルは咄嗟に光の剣を構え、イバラを切り落とした。

すると突然木が倒れてきた。


「地獄の炎をより熱き紅蓮の炎よ!闇を焼き払い、闇を貫け!紅き雷槍よ!敵を殲滅せよ!火炎法

ファイガルブ!」

炎の矢が爆発を起こし、倒れてきた木は燃え尽きた。

そのとき、後ろの木がガサッと音を立てた。

「そこだ!ダークネスアロー!」

黒い矢が飛ぶ!


葉が弾丸のようなスピードで矢に激突し、打ち消した!

それと時は同じくして、碧色の巨体をした竜が姿を現した!

「どうだい?今までは一体ずつ竜を相手にしていたけど二体の力が合わさったら勝てると思うかい?」

「貴様!バルティウス!」

カイラはバルティウスを斬った!


「ハハハハハハ、無駄だよ?幻影を斬ってもさ。」

「なんだと!?」

「アストラル、前に君を斬ったことあるよね?」


アストラルはハッとした。

「幻影が相手を斬っても一瞬だけ強い痛みに襲われるだけ。それにちゃんと相手は用意してあるから安心しろ!」

バルティウスは黒水晶ダーククリスタルを取り出した。

祠の中から目が光り、竜が出て来た!


「闇融合!」

黒い雷が空を何度も走った!

そして渦が出現する!

その渦は黒に赤みがかかって不気味な色をしていた。


二体の竜は渦に吸い込まれていった。

「緑樹竜ユグドレアル!大地竜ジルグロプス!その力、我が敵に知らしめよ!」

「させない!光魔導破!」


魔法弾がバルティウスに当たる!

「何!?なぜだ?」

「幻影なら魔法攻撃は効くはずよ!」

「フハハハハ、もう遅い、降臨せよ!the meteor!」

渦は魔法陣になり、手脚が空間を突き破って姿を現す!


「光魔導破!」

アスカの魔法により、バルティウスは消えた。

そして黒い水晶が落ちた。

「あれって・・・もしかして。」


「ドラコニウムよ!我に力を!」

アストラルの体が光りだした!

そして巨大な竜の姿になった!

その瞬間、木の根がカイザードラゴンに絡みついた!


そしてカイザードラゴンを地面に叩きつける!

「嘘!?ドラゴンになってもだめなのか?」


巨大な竜はカイザードラゴンを突き刺した。

そしてドラコニウムを取り出そうとした。

カリムは翼を広げ、飛び立った!


「アストラル!俺は、おまえを死なせはしない!」

木の根がカリムを目掛けて伸びていく!

カリムは縦横無尽に飛び回った。

「成功みたいだな!」


なんと木の根が絡まって伸ばすことができなくなっていた!

「あとはこいつをどうするかだ!」

「カリム!これ使って!」

アスカは黒い水晶を投げた。


そしてカリムは黒い水晶を手にとった。

「これを使えば・・・。」

カリムはアストラルの方へと向かった。

「闇よ、我が味方につけ!闇融合!」

ドラコニウムと黒水晶ダーククリスタルが光を放ち、共鳴する!


カリムとアスカはドラゴンの姿となった!

「なんで!?この竜の名を知っている!?名前は・・・。」

「エスクリスデオンドラゴン!」

「セラフィーネデュオスドラゴン!」

アストラル、カリム、アスカは同時に口を開いた。

「世界の始祖なる聖者の鼓動。受け継がれしその力。今ここに降臨す。三位一体の姿の名は・・・・・・・・・・・・・」


光と闇の炎が結合し、新たなる希望を作りだした!

竜は炎を吐いた。

その炎は三つに分離し、螺旋を描き、巨大な竜へと向かっていく。

そして想像を絶する大爆発を引き起こした。

そして元の3人に戻った。

しかし、3人は気絶していた。

「これは・・・ドラコニウムの副作用かもしれない!」

カルアは碧聖のオーブと地裂のオーブを手に入れ、そう言った。

「単なる疲労か?それにしてもこれはおかしい。とにかく今敵が来たらまずい。」

「でもバルティウスはここを知ってるんじゃないのか?」

「あいつは俺がこの手でぶっ潰す!おまえはおとなしく見てろ。」

カルアはそれ以上何も言い返さず、近くの川で水を手ですくって飲んだ。

カルアには分かっていた。

3人を目覚めさせる方法が。

没モンスター図鑑

No1リザードブレーダー

没理由:本編の鎧竜の前の名前。しかし、名前がストレートすぎて却下となった。

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