dark shadow 29話 絶海竜カイルギオス
投稿遅れてごめんなさい。
夏休みの特殊効果発動で忙しすぎました。
夏休み初の投稿がお盆って・・・
「海の藻屑と化すがいい!ハハハハハハハ!」
巨大な津波が陸に押し寄せた!
「ライトリフレクト!」
アスカは光の壁で津波を防いだ。
レミスは闇に消えていった。
「あいつ、知って・・・る?」
「え!?・・・ってなんか私も懐かしいような?そんなことよりこの杖そろそろ使えるかな?」
「分からない、でも前と比べて魔力は格段に上がってるだろ?」
「来るぞ!」
水が矢となって押し寄せる!
アスカは杖を構え、魔力を込める。
「光魔連導破!」
杖から無数の光の矢が出現し、水の矢を突き抜ける!
「これが、世界樹の杖の力!」
カイルギオスは次々と水の矢を飛ばす。
しかし、全て光の矢が貫通し、消滅していく。
カリムが前方に突撃し、カイルギオスの鱗を切り裂く。
「ダークネスアロー!」
邪悪なる矢を打ち込むと同時にカイルギオスは口から大量の水を吐く。
カリムが放った矢を水が貫通した!
「カリム!」
そのとき、カリムの前にカルアが飛ぶ。
カルアがカリムをかばった!
そしてカルアは海に落ちていった。
「貴様もそうなりたくないのならば今すぐに立ち去れい!」
「俺はカルアを見捨てない!」
アストラルはそう言ったとき、宝玉を落としてしまった!
カルアは目を閉じて宝玉と共に海に沈んでいく。
カルアは夢を見ていた。
「光と闇、二つの宝玉は世界の調和が乱れたとき、その力を発揮できる。しかし、調和が保たれているとき、それを使うとどちらかがこの世界を支配するだろう。光も闇も表裏一体、闇で覆われれば光がかき消し、光に支配を受けようとも、闇が砕く。カルア、おまえの先祖は闇の宝玉を持ってして古代、この世界を統べるヘルティア王国に破滅をもたらそうとした。だが、ヘルティア王国の王はそなたの先祖を助けた。その王は勇者、そして今、魔王は復活し、世界は支配されつつある。だがそれと同時に勇者の魂も復活し、ヴォルナトリア島を救ったらしい。勇者、それすなわち古代ヘルティア王国の王。そして、その者こそが我らを救いになった。我ら一族は勇者を守る使命にある。カルアよ、必ず勇者を守るのだ!」
「勇者・・・守る。」
カルアは目を少しずつ開いた。
アストラルが落とした宝玉に目を向ける。
「もしかして、あれが光の宝玉!?」
カルアは宝玉に手を伸ばす。
「僕は約束したんだ。あのとき、勇者を守ると。」
海が輝きだした!
「この光は!?カルア!」
カルアは海の中で槍を回し始めた。
海はしだいに渦状に流れ、海面に巨大な渦が発生した!
カルアは翼を広げ、天に向かって槍を突き出す!
激流と共に竜巻がカイルギオスを襲う!
そのとき、カイラは魔法をかけた!
激流は氷結の刃と化し、カイルギオスを切り裂く!
カイルギオスは海に沈んでいった。
そう思ったとたん、海の水が少し引いてかさが少し下がる。
海の底から2つの目が光る!
「海がある限り我は滅びぬ!」
カイルギオスは蘇った!
そして、口を大きく開き、咆哮する。
その瞬間を狙ったようにアストラルは口の中に入っていった。
喉に聖蒼のオーブが光っている。
「そこだ!日輪円裂飛来斬!」
カイルギオスの体内にアストラルの声が響く!
橙色に燃え盛る円形の刃でカイルギオスの体内から切り裂く!
アストラルは聖蒼のオーブを掴み取った。
カイルギオスの体がしだいに消えていく。
海のかさは元に戻った。
「二つ目のオーブも取り返したな。」
「こうなるとリーザ村とかフォアール村も危ないかも・・・。」
村人が突然何かに気づいて怯えだした。
ドラゴンフライが群れをなして空を舞う!
「助けてください。森の奥にドラゴンフライの巣があるんです!」
「雑魚はさっさとかたずけるぜ!」
「カリム、油断するな。ボスがいるはずだ!」
ドラゴンフライは迫りくる!
ドラゴンフライの爪とアストラルの剣がぶつかる。
腕は右に振り払われたが、その勢いを利用して左に斬る。
カルアは槍でなぎ払い、衝撃波を飛ばす!
ドラゴンフライが吐いた炎を吸収し、ドラゴンフライを斬りきざむ。
「光魔導破!」
光の魔法弾がドラゴンフライを消し去る!
「ライトリフレクト!」
ドラゴンフライの炎を光の壁が防ぐ。
しかし、後ろから攻撃を受け、光の壁は砕け散った!
「ダークネスアロー!」
カリムが矢を射る。
そして、右脚を勢いよく踏切り、アスカの後ろにいるドラゴンフライを斬る!
それから間もなく、ドラゴンフライの眼が紅く光る!
そしてドラゴンフライの動きが素早くなった。
カイラが氷の刃を放つ!
しかし、ドラゴンフライが吐いた炎で溶かされてしまった。
カリムはドラゴンフライを素早く十字に斬る!
ドラゴンフライはすぐに起き上がり、爪を立ててカリムに襲い掛かる!
「倒せない!?」
「気のせいか?闇が濃くなっている。」
「闇で狂暴化するのか?」
「それしかありえない。」
アストラルは後ろからドラゴンフライに攻撃され、斜面を転がり落ちる!
そのとき、アストラルは茶色いドーム型の物体から次々とドラゴンフライがあふれ出しているのを見た。
「アストラル!大丈夫か?」
「そんなことよりあれを見ろ!」
「あれはドラゴンフライの巣!?」
カルアが突然駆け出した。
ドラゴンフライの攻撃をかいくぐって巣のそばに行く。
ドラゴンフライが炎を吐いた。
カルアはその炎を避け、その先にいたドラゴンフライを突く。
巣に炎が燃え移った!
巣は焼けていく。
「スパイラルトルネード!」
カルアは槍を振り回し、緑色の閃光を螺旋状に飛ばす。
そして空高く飛び上がり、槍を振り下ろす。
巨大な竜巻が炎を巻き込んで巣を破壊していく。
そのとき、煙の奥から紅い眼が光った!
次回、ドラゴンフライのボスが明らかに!?




