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dark shadow2  作者: 酢酸カーミスケ溶液
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dark shadow 27話 氷の剣士

こんな感じでdark shadow1を読んでいる前提で続きを書いています。

「地の底深き眠りより爆炎となりて天を舞え!不死なる翼を広げ、聖なる炎で燃やし尽くせ!神の名のもとに闇への鉄槌を下せ!神の炎よ、竜の吐息よ、けたたましく燃え上がる勇気と怒りを纏いて再び姿を現せ!天地鳴動の如く天変地異は繰り返される。神聖なる灼熱火炎竜、未来永劫の封印の枷を解き!地獄の業火をその身に宿し、聖者と邪者のクロスはカオスの境地へと導かれん!究極灼熱聖魔超越魔法ヴォルティニアスブレイン!」

アストラルの脚元に巨大な魔法陣が出現した!

紅い線が二本伸びていき、端へとぶつかり、曲がっていく。

そして光と闇の線が中心でクロスした!


地面がひび割れ、紅き炎が飛び散る。

竜の叫びが辺りに響き渡る。

2筋の光が天に昇る!


大地はたちまち溶岩地帯と化した!

竜はついにその姿を現した!

表面は煉獄の火炎に包まれ、金色に輝いている。


竜は炎を吐いた!

炎は薄く透き通る布のように散らばる!

バッドゴイルにぶつかる度に火の粉が舞う!


「究極魔法!?アストラルも天地竜クァバナから力を授かったのか。」

「え!?俺が飛んだ意味が・・・。」


敵が全ていなくなると竜は地中へと戻っていった。

「早く火山にいかないと、竜は既に復活してるからな!」

4人は火山に向かって走りだした。


火山の山中には集落があった。

そこまでは山道があり、階段があり、整備されているように思えた。

集落は家が燃え、大火事になっていた!

「遅かったか。」

「あなた方は何者でしょう?」

集落の人が話しかけてきた。

アストラルという名を言っただけで勇者様と呼ばれてしまった。

「どうかここを闇の竜の手から救っていただけませんか?」

「そのために来たんだ。」

「さっき氷の剣士とかいうやつが山頂の方に向かったな。」

アストラルは他の3人を見た。

「・・・カイラ?」

「一人でしたか?」

「一人でしたね・・・。」

「うん、カイラだ間違いない。」

そして、足場の悪い斜面をかけのぼっていった。


上の方でカイラと炎の竜が戦っている。

「両者ほぼ互角か、加勢するぜ!」

アストラルが空から攻撃をしかける。

日輪円裂飛来斬プロミネンススラッシュ


円を描く紅き炎を剣に集めた。

アストラルは剣を振り下ろした。

炎を纏う衝撃波が火炎竜に直撃!


「やったのか!?」

しかし、火炎竜の姿は巨大化した!


「愚かな、我に炎など効かぬ!」

俺には見える、火炎竜の中に囚われたカイザードラゴンの姿が。

さっきドラコニウムを使っても効果がなかったのはこのためだったのか。


カリムは火炎竜に向かって走り出した。

そのとき、カイラがカリムの前に剣を向けた!


「何しやがる!」

「貴様など必要ない、俺一人で十分だ。」


カイラは剣からすさまじい気を放つ!

氷雪氷河零破斬クライオジェニックブレイク!」


火炎竜は灼熱の炎を吐く!

その炎はカイラをめがけて直進した。


カイラが放った氷の刃と火炎竜が吐いた炎が激突!

氷がすぐさま溶けだした。

そして炎がカイラを襲う!

「アストラル・・・貴様さえ来なければ。」

カイラはその場に倒れた。


「カリム、アスカ、聞いてくれ。俺が嵐を引き起こす。だから二人は火炎竜を引き付けてくれないか?」

「他に方法はなさそうね。」

カルアは魔力を溜め始めた。


アスカは腕輪に剣をはめようとした。

「アスカ、それは使っちゃだめだ。」

「どういうこと?」

カリムは止めに入った。

「その覚醒能力は溶体反射、つまり魔法やブレス系を反射する。だがあいつは炎を吸収し、さらに力を強める。」

「ごめんなさいカリム、君の言う通りだ。」


火炎竜は紅い炎の弾を連射してきた。

「ライトリフレクト!」

光の壁が二人を守る。

その直後、カリムが火炎竜の頭部の方に突っ込んでいった!


すかさず火炎竜は炎を吐く。

カリムは二本の剣で十字に斬り、炎は周りに火の粉となって散った。

火炎竜はカリムを睨みつけた。


「光魔導破!」

アスカの手から光の波動が放たれた!

「こんどは私が相手だ!」

火炎竜がアスカの方に振り向いたとたん、反対側からカリムの声が聞こえてきた。

「おまえの相手は俺だ!」


カリムは黒い矢を射る。

火炎竜にわずかな迷いが生じた。

カリムはそれを見逃さなかった。

「闇十字鳳凰斬!」

漆黒の雷鳥が火炎竜に襲い掛かる!

火炎竜の尾が地面にぶつかるとそこは崩れ去った。


「カイラ!」

カイラはなんとか崖に掴まった。

アストラルが手を差し延べる。

「カイラ、この手に掴まれ!」

「貴様などに助けられる俺ではない。」


「カルア、まだか?」

「丁度満タンだぜ!」

カルアを中心に暗い雲が渦を巻く!

そして、雨が針となってスコールのように激しく降り注ぐ!

火炎竜の体が小さくなっていった。


「今だ!」

アストラルは火炎竜に向かってドラコニウムを向けた!

光が火炎竜を貫通した。

「あれは!カイザードラゴン!?」

カイザードラゴンの翼から光の幕が張る。

火炎竜は消えていった。


そのとき、カイラは脚を踏み外し、河口に落ちていった!

「カイラ!」

河口から巨大な竜が現れた!

「あなたは?」

「私は大地竜バウギア、天空竜レギムレンと対のなす存在。そして、2体が融合した姿が天地竜クァバナ。

それはそうと、人が落ちてきたが、そなたはこの者を知っているのかな?」

大地竜バウギアの手にはカイラがいた。

「カイラを助けてくれてありがとう、今この世界では何が起きてるんだ?」

「オーブが魔王の手に渡り、世界各地で竜が蘇った。それもオーブの力でな。ここの火山も火炎竜ヴェルニアスに支配されていた。勇者アストラルよ、もう一度全てのオーブを取り返し、天空竜レギムレンに会いにいくのだ。魔界への扉は天空にある。この世界を頼んだぞ!アストラル!」

アストラルは深紅のオーブを取り返した。

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