481+しりとりをしているただそれだけの話。(国名編)
※会話のみ
※編と言っても恐らく続かないよ!
「アサキくん! しりとりしましょう!」
「……何で?」
「えっ、たまには良いかなと……」
「学校帰りにしりとりをする意味が分からない」
「……」
「別に良いけど」
「やったっす! じゃあしりとりの――」
「とー」
「(何でそんな微妙なところから……) と、と……トランプ!」
「プリン」
「終わっちゃったっすよ!? ん、が付いたら終わりじゃないですかぁ」
「お前捻りないな……これがゼン君だったら笑顔で“ンジャメナ”って返してくるぞ」
「なんすかそれ!?」
「チャドの首都」
「えー、何処ー……」
「アフリカ大陸の中央にある国、勉強不足だな」
「え、一般常識なんですか?」
「いや全然」
「何だか遣る瀬無いっす」
「仕方ない、ブルネイ」
「い? い、インド!」
「ドミニカ」
「か……カナダ!」
「タンザニア」
「アメリカ!」
「カタール」
「ちょっと待って下さい、何時の間にか国縛りになってるっす」
「お前が乗ってきただけだろ」
「いや、なんか雰囲気的に……る、ルーマニア」
「アルメニア」
「あ……アイルランド」
「ドミニカ」
「……え? さっき言わなかったっすか?」
「さっきのはドミニカ国、今のはドミニカ共和国」
「それ違うんすか?」
「全部国付けて言ってやろうか、お前ほぼ“く”縛りになるけど」
「ごめんなさいでした」
「じゃあ次ガーナ」
「何で続けて二回言ったんすか? ……まぁ良いっすか、な? な、な、……ナイジェリア、とかありましたよね」
「アルジェリア」
「(“あ”が多いっす……)アメリカ!」
「カンボジア」
「……」
「何か文句あんのか?」
「無いっすけど! あ、あ、……アイスランド!」
「トルコ」
「こ? ……あ! コロンビア! アサキ君も“あ”っすよ!」
「アルバニア」
「……“あ”が多いっすよおおおおっ」
「仕方ないだろ国名なんてそんなもの、……じゃあアルバニア共和国」
「“く”ならあるっす、クウェート!」
「トリニダード・トバゴ」
「最早何処っすかそれ……」
「カリブ海の方」
「分からないっす」
「こー……こー……あ、コートジボワール、とか」
「ルクセンブルク」
「く? もうさっきのクウェートで万策尽きてるんすけど! っていうかアサキ君国名何でそんなに知ってるんすか!?」
「いや、ゲームで」
「ゲームでそんな知識手に入るんすか!?」
「ちなみに“く”だったらイギリスで良いと思う」
「え、“く”なのに?」
「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国、通称イギリス」
「意味が分からないっす、っていうかアサキ君、一人でしりとりしてたらこれ何処までも続くんじゃないっすか?」
「“あ”が多過ぎて続かなそうじゃね」
「確かにさっきから“あ”ばっかりですよね」
「く……グレナダ(カリブ海の諸島)、大韓民国、グアテマラ(中央アメリカ北部)、ラオス、スリナム(南アメリカ北東)、……駄目だ“む”の国が無い、スリランカ、カーボベルデ(大西洋北の諸島)、……は、やめてガイアナ(スリナムの隣)、ナウル(太平洋南西)、ルワンダ(アフリカ中部)……言ったっけ?」
「言ってないっすよ、最早分かる国が韓国くらいなんすけど」
「もう疲れたから終わりにしよ、タジキスタンで」
「あ、“ん”だから終わりっすね!!」
「最後一人しりとりだけどな」
「ボクもっと国名勉強するっす! そしたらまた勝負しましょうアサキ君!」
「じゃあ次は首都名でしりとりするから」
「え、ちょっ、レベル上がってるんすけど」