表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/500

44+寒さ際立つスキー林間。/四


 おはよーございます!

 結局ぐっすりしたセイタ軍曹率いる501号室の面子です! ちなみに俺様カイリッス。

 時刻は六時半、確かに起きるの早いけど、スキー林間とかだとテンション上がって清々しく起きれるもんだよなっ!

 セイタはとっくに起きてるし、タクもハジメもそんなセイタに起こされて


「……皿回し!」


 とか


「……ねこそぎ頂き!」


 とか、何か夢の延長線を見ながら起き始めた。……何見てたんだこいつ等。


 さて、そんなこんなで問題はひとつ。先程――


『アサくーん! あーさでーす――』


『うるせぇカス野郎』


『よー――……』


 って言ってまた寝てしまったのがアサキだった。……え? 俺悪くないよね……? な、泣いてなんかねぇよ? ちょっと目が霞んで前が見えないだけさ、ははっ。


「あ、アサキ君……?」


 ゆさゆさと揺らしてみる。


 パシン


「あ゛?」


 手を払われました。


「……」


「珍しくカイトが落ち込んでる!! ちょっ、寝起きだからだよきっと!!!!」


「そうそう! な、セイタ!?」


「あ、あぁ、多分そうだろ!」


 落ち込んでなんかないもん、ちょっとナイーブなんだもん。アサキは起き上がって払ってまた寝てしまった。今あ゛? って……濁点付けてあ゛って……。


「カイト君ハートブレイキンしたからもう三人で頑張ってな」


「えぇ!? カイトで無理だったのを俺達で起こせと!? ――ハルナ」


「無理ですぜ軍曹」


「……チアキ」


「無理ですさ軍曹」


「……」


 無理な様だ。


「アサキこあいよ~、誰か起こしてよ~」


「ええ……あ、そうだ」


 ハルナがバタバタ、そんな中セイタが何か思い付いた様子。……アサキは一向に起きる気配がないけど。セイタがパチンッと指を鳴らす。


「一等兵、二等兵。こんな時こそ――派遣呼んで来い」


「「……おうさ」」


 という訳で、そういう事になりました。







「おはよー皆様」


 おざまーす、ユウヤでーす。起きましたー、アスカに起こされちゃえば流石の俺も起きちゃいますよー。っていうか元々朝には強いのさ!

 久々に一組軍部から要請を頂きましたー、指令は参謀を起こす事。……Sランク任務……!! アサ君を起こせだなんて……。


「頼むよぅ、あ゛? だよ? 怖いよぅ」


 カイト君がこんなだよ、何されたのカイト君。

 最近名前を覚えたハジメ君とタッ君に呼ばれて来たものの――アサ君ガッツリ寝てるなぁ……。


「ユウヤー、お前コイツどうやって起こしてるんだ?」


「え、普通に……」


 なので普通に揺らしてみました。


「アーサーくーん! 朝だよー!! 皆に迷惑かけちゃ駄目だよー!! おーきーてー!!!!」


「くー……」


「……可愛いなぁ」


「「「おいブラコン兄貴」」」


 ブレイキンハートしてるカイト以外からツッコミを喰らった。だってさぁ! 誰だって気持ち良く寝てる人を起こしくないでしょうよ!!


「むー。アサキー、起きろよー」


「……後五分」


「朝飯食いっぱぐれるよー?」


「……要らん」


「……帰ったら出てる漫画の新巻買ってやろ――」


「おはよう」


「よし」


「「「……」」」


 よーし、アサ君起きたから俺は帰るかなー。


「物かよ、物でつって起こすのかよ……」


 ガバッと起きて眠気眼を擦るアサ君を尻目に、何か此の部屋の方々一同落ち込んでいます。こうすればそんなに怖くないんだよぅ。


「じゃ、帰るよー、愛しのアスカが待ってるからー」


「おう、ありがとなー」


 セイタ君に感謝され帰る俺。ツッコミがないので微妙に悲しいけど良いよ、もう……。

 朝から騒々しかったけど、今日はまさかの晴れだし、この後の詳細はスキーの時に聞こう。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ