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399+夏の合宿編。/四日目2


「で、其の後はどうなったんだ?」


「それが聞いて下さいよ本当……!」


 ユウヤでっす!

 夜になりまして夕飯だよ! 今日は俺とカイト君で作ったんだけど、普通に揚げ物にした。チキン南蛮。

 アサ君に即効で『普通じゃねぇよ』ってツッコまれたけど気にしないよ!!


「コイツ等全員本気出してきて、何処に隠れてたと思います!?」


「さぁ……何処に隠れてたんだ?」


 かくれんぼ、一回目が終わった時点で実は夕方だったもので、結局二回戦で終わったんだよね。だから今、鬼だったリョウちゃんがこんなに怒ってるというか何と言うか。


「高台からロープ下ろしたところです! ちょっとしたスペースがあったとかいって、馬鹿共皆して其処に居たんですよ!? 信じられます!?」


 二年四人して其処に居てみた、えへへっ☆


「おうおうリョウコ、さっきも言ったが発案者はアサキなんだぜ? 馬鹿ってこたァ無ぇだろ」


「馬鹿は馬鹿よ! 私がそんなところ探せるとでも!?」


「俺なら行けるぜ?」


「アンタと私を一緒に扱えるとでも?」


 愚痴られているハヤ先輩はまぁまぁ、と苦笑してカイト君とリョウちゃんの言い合いを制止している。他の喋ってない人は食べるのに忙しいのかな、其れか面倒だからスルーしてるのかないや何でも無い。


「もう、アンタ達とかくれんぼなんて二度とやらないわよ……!」


「ほっほー、だってよアサキ。リョウコは俺達と二度と遊ばねぇって!」


「え、そうなの?」


「ばっ……遊ばないとは言ってないわよ馬鹿!!!!」


 カイト君、リョウちゃんの扱い上手くなり過ぎてる気がするよ、俺。

















「ご馳走さまー!」


「お粗末さまー!」


 一番最後のアマギリ君が食べ終わって。後から来たから食べ終わるのが最後でも仕方ないんだけど、――そんなアマギリ君を気にせず他の皆が直ぐ隣でゲーム大会してるのがすっごく気になるよ。



「いやーっふぉおおおおお!!!!!!」


「サチト、テンションが気持ち悪い」


「うるせぇうるせぇ! 一日中慣れねぇ勉強してたんだから今日くらい許せっつーの!」


 フウカ先輩の冷めた視線――嗚呼、何時も冷め気味だっけ☆――も気にせず、コントローラ持って奇声上げてるサチト先輩。今日まで本当勉強詰めだったらしいから叫びたくなるのも無理は無いかな、俺達よりハードだったんだもんね。


「サチト先輩、少しは歴史頭入ったんですか」


「……室町時代の将軍の将軍は……源?」


「足利ですけどね駄目だこいつ」


 アサ君はっきり言い過ぎだぞ☆



「まぁ、苦手なものを克服するより、得意を伸ばした方が良いからねっ!」


 すかさず入ったアマギリ君のフォローだったけど、既にサチト先輩の威厳はマイナスだと思う。


「歴史なんて知るか、俺は今を生きる」


「せめて、人並みレベルにはなって欲しいけれどな」


「……」


 視線は画面に向いているけど、そんなハヤ先輩の苦笑は耳に届いたみたいでバツの悪そうな表情をしていた。

 俺も人のこと言えた柄じゃないけど、友達の気遣いは無下に出来ないものね!





 さて、明日が最終日か。宿題も終わったし、目一杯遊ぶぞー!





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