353+絶好日和? 体育祭!/開会式前
朝方に若干雨が降ってたけど、今は止んでますユウヤです! 小雨決行体育さーい!! と自分の得意分野に発狂しています、校庭のど真ん中で愛を叫びたい気分だ……!!
と、いう訳で今日は休みだけど体育祭! 夏の電力不足うんたらかんたら(※知識不足)で何でかたまに土曜日課になる最近だけど、今日はまた別で体育祭! 週一しか休み無いとうちの弟が果てしなく弱るんだけどこういうのは振替休日になるから良いよね、ね、良いよね、姿見えないけど生きてるかなあの子。
「雲行き悪ィな、また雨降んじゃねぇの?」
「まぁ、降ったら降ったじゃない?」
うちの学校の体育祭実行委員会がろくでなしなもので、準備最中から生徒会が駆り出されていた今日の今より一時間以上前。其の頃は未だ小雨が降ってたんだけど……大丈夫よね?
頭上を見遣りながらカイト君はそう言って、俺は苦笑いで返事をした。
「帰りてぇ……」
「ちょっ、あっ君、大丈夫?」
「ヒコク……じゃなかった、アサキ君どうしたんすか?」
アサキだよ悪ィか。
急遽呼び出されて朝から働くとかふざけてんじゃねぇのマジで、と悪態をつきたいのは山々なんだが、昇降口付近で座り込む僕の目の前でおろおろしてる二人にそんなことをするのも悪い気がする。何せ二人は僕より動いた、ゼン君は良いがフドウに至っては其処ら辺に居たから僕がついでに連れて来ただけだ。
「これからが本番だよあっ君、ほらほら頑張って!」
本当嵐来ればいいのに。
何処から来ている元気なんだ此の野郎は。何か残りの元気持って行かれてる気がして、ひとつ深く溜息を吐いた。
「アサキ君疲れたっすか? だったら休んでから行きましょう」
「でもシギ、開会式もう始まるんだけど」
「え、そうなんすか?」
「……嗚呼、開会式の時間すらヘマってたんだったかあのヘッポコ実行委員」
悪意の無い人には基本穏和なゼン君がキレそうになるくらい駄目過ぎた実行委員は、何を隠そう本当に役立たずだった。ていうか出来ないなら先に言えよ、むりくり丸め込む前にさっさと生徒会に言えよ、其れかしねよ。
額に手をやって落ち込むゼン君は呆れて物も言えない、と言った風にしてから顔を上げ、「皆もどうにかなったんかねー」と苦笑を浮かべながら呟いた。
「朝からくったくたとか、流石のゼン君も有り得ないし。此れ終わったら皆で打ち上げしない? 二年メンツ皆で。したら少しはやる気出るかも」
「打ち上げ?」
「夕飯食うとかそんなん」
「……」
フドウの目がキラッキラしてる、そういうのに憧れる年頃なのかお前は。
「あっ君はど? 疲れて其れ所じゃないかな?」
「……別に」
「え?」
此れがゼン君の厄介なところだよ、ユウヤとかカイトは何処かに行くことを行く前提で話すから(バッサリと)断れるけど、彼は行かない前提で来てくれたら嬉しいなって話すから断り辛い。しかもちゃんと僕の性格を分かってての言い草だ、――此れでナルシシズム無かったら本当完璧だと思うんだけど……。
「其ん時気が向いたら、行ってやらないことも無い」
「うん、じゃ、また後で聞こうかな」
普段と変わらぬ笑みを浮かべたゼン君はけれど、非常に満足げだった。
……とりあえず、校庭行くか。