308+誰か代わって下さい。
おはようござまーっす! ユウヤだよー! 朝から馬鹿にハイテンションだなお前とかは言わないお約束!
「はいはいはい! 朝だからってだらだらしない! パジャマ洗うから早く脱いでー!!」
「んー……」
「っていうかマヒル兄は?」
「……未だ寝てる……」
何でだよ。っていうかもうお昼になるんだけど!
マヒル兄が帰って来てる時は大抵マヒル兄がご飯作ってくれるんだけどな、――夜は。朝と昼? 用事が無い限り絶対に起きないねあの人、もうマヒル兄は何が駄目って眠い時が駄目だからうちの長男は困るわ!!
アサ君は昼回らないものの起きてくる割にぼうっとしてるからね、何故起きてきた……そして炬燵にもぐったら火傷するよ! 気をつけて!!
「もう、未だ未だお正月気分なんだから……」
「僕もマヒルも正月じゃなくても多分眠いよ」
「そうでしょうね、って炬燵で遮られてよく聞こえないんだけどアサくーん」
炬燵で丸くなってると猫みたいだよ、……あ、そういえば本物のにゃんこも居るんだっけ、にゃんこエリアに居ないけど何処行ったんだろう?
「にゃう」
居た、炬燵の中だった。
結局暑くなって出てきたアサ君の横からにゅっと顔を出したにゃんこ、良いなぁ、俺も炬燵の中で何もしないでいたい。
「未だ居たの、此れ」
「そりゃ居るよ、可愛いんだもん」
「理屈通ってねぇ」
理屈じゃないもん、感じるままだもん! と俺は叫んだけども、アサ君もにゃんこも取り合ってはくれませんでした、……きっと朝だからだと俺は信じてる……!!
「だって可愛いじゃん! こんなに可愛いにゃんこが居るなればそりゃあ飼うっきゃないと思うんだ!!」
「へぇ」
「……へ、へぇ、ってあなた、何か反論は?」
「……反論って、何反論すりゃ良いの」
「だからほら、猫飼うの反対! みたいな」
「……」
あれ無言。
……え!? 反論しないの!? だったらマジで飼っても良いか――
「おっはよ〜」
な、って聞こうとしたら寝起きに付き無駄に気持ち悪いテンションのマヒル兄がご起床なさった、空気読もうよお兄さん。
「おはよ」
「うぃ。……寒ィから俺も炬燵に入らしてー」
しかしまぁ――普段よりは!――早めに起きてきたことだし許しましょう。っていうか何を許すのかも分からないけど、ともかくパジャマのまま炬燵に入り込んでる此の兄弟どうにかしてよ誰か、洗濯も進みゃしないよ。
「もう新学期だって始まるんだからさっ! しゃきっとしようよ!!」
「「しゃき」」
「全然しゃきっとしてないし其の発音じゃ魚の鮭みたく聞こえるよ」
「にゃ!」
「魚に猫が反応した……!」
炬燵でぐだぐだする二人と一匹が何時行動に移るかは分からないけど、疲れるから早めにツッコミ復活してくんねぇかなとか思う俺だった。
……ツッコミって疲れる……!