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「あの、ゼン君、聞いても良いっすか?」


「んー? 別に全然良いけど?」


「うちの学校の生徒会って、ゼン君達の部活の人がやるんすよね?」


「そーゆーことになってるみたいよねぇ、幾ら楽な部活とはいえ面倒だわ。……ま、百も承知で入ったんだけど」


「ってことはアレじゃないすか! ゼン君とかヒコク君とかが生徒会長とかやるってことっすよね!?」


「……まぁ、そうだけど、何でお前がテンション上がってるのよ」


「だって格好良いじゃないすか!」


「お前って見た目差し引いても素敵に子供だよね、ゼン君感服」


「え、え、どういう意味っすか」


「お前は子供だってことさ、髪色が金髪になったことは気になるけど、ゼン君とお揃よ」


「此れは仕方ないんすよ! お母さんが無理矢理……!!」


「はいはい分かってる分かってる、お前のお母さんが美容師なのも、お母さんの髪色がころころ変わるのも分かってる」


「なら良いで――ってあれ? 其れじゃあボクの髪が金になった理由とかは全然ってことっすよね?」


「まぁ、今年はまたハヤ先輩が会長やってくれんじゃないかなぁ」


「あれ話が戻った」


「でも副会長はサチもフウカ先輩もやらないんだろうから、一年の誰かがやんなきゃって感じ?」


「へぇ、誰がやるんすか?」


「さぁ? でもあっ君がよく『面倒事はゼンに任せとけ』とか言ってるからなー」


「ちょ、ヒコク君らし過ぎて何も言えない。でもゼン君なら大丈夫っすよね! 頭良いし要領も良いし!」


「はっはっは、――まぁね」


「相変わらず自信満々っすけどボク何もツッコまないすよ」


「シギも相変わらずシギだよねー」


「えへへ」


「褒めてないぞ」


「え?」


「え?」














「あ、ゼン君ゼン君」


「んー?」


「此の前ヒコク君がゲーム買ったって言ってました」


「何の?」


「何だったっけ、珍しく長ーく話してたんすけど……飛んだっす、ええと、……あ、何か、リメイクだとかうんたらかんたら。ゼン君と話したって言ってましたよ?」


「……うん? ああっ! もしかしてアレか!? ファミ○ン世代が移植を夢見ていた例の!!」


「ゼン君は多分フ○ミコン世代じゃあ無いと思いますがまぁそんなこと言ってた気が――」


「やべぇ俺今からあっ君の家行きたい見たい触りたいうわあああ!!」


「ゼン君! 近年稀に見るテンションの上がり方してるっす! ちょっと落ち着いて下さいっす!!」


「おっとそうだった、落ち着け俺、今度行こう、それで充分だよきっと、あっ君なら即座にクリアするだろうし借りようそうしよう」


「何だか自己解決したみたいなんで良いっすけど」


「ふふふふふ、やべぇ楽しみになってきちゃったよ俺」



















「あれ、そういえばゼン君、今日ミヤコちゃんは?」


「んー? おうちに居るけど? 姉貴と」


「え、カスガさん今日居るんすか?」


「みたい、昨日の夜明日は休みーって騒いでたからねぇ、うぜぇったらありゃしねぇ」


「あははっ、でも良かったじゃないすか、ミヤコちゃん嬉しいんじゃないすか?」


「まぁミヤはお母さん子だからね、残念ながら。あーあ、ミヤが姉貴なんかに似たらどうしよう……」


「大丈夫じゃないっすかね、その為にゼン君が居るんすから」


「だよね、ですよね、俺絶対ミヤを姉貴似になんてさせねぇぞあんの露出狂!!」


「はは、ゼン君も大変ですね……」


「義兄さんさえ、義兄さんさえ海外から帰って来れば……!」


「ゼン君って義兄さんのこと随分慕っていますよね、ボクは会ったことないすけど良い人なんすか?」


「良い人も何も素敵な人だよ、何故姉貴なんかと結婚したのか分からないくらい」


「うわあお姉さんに対して凄い言い草」


「俺はミヤを絶対に義兄さん似にしてみせる、可愛いミヤのままでいさせてみせる」


「そして何時になく真面目な表情っすね」




「ところでシギ」


「はい?」






「――そろそろ真面目に勉強しねぇか?」


「はい」




 幼馴染のテスト勉強風景。




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