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216+謎が深まる招待状。


 こんばんは! ユウヤですよ!

 テストが終わって色々吹っ切れたユウヤですよっ! 高校生になったんだし少しは頑張ったつもりなんだけどもうどうなったって知るかーい!! 本当に中学から何も変わってないよね、俺。


「ゆっ君ゆっ君」


「ん、何だいゼン君?」


 呼び方はアサ君に合わせて“ゆっ君”になったらしいゼン君がひょこひょこと現れて、へらへらと笑いながらこちらにやって来た。


「テスト終わったたらサチに皆に知らせろって言われてたんだよねぇ。こんのゼン君を体よく使うなんて幼馴染の特権よ」


 最近知ったことだけど、ゼン君と部長は幼馴染らしいんだよねー、ってことはシギ君と部長も知り合いなのかな? 今度聞いてみよーっと。


「ふぇー、で?」


「……最初は似てねぇとか思ったけどそのあっさりした物言いあっ君そっくりだわ」


「で?」


「嗚呼、ええと、月末に部活の新入生歓迎会やるってよ」


 ふ? そんなことやるの、あの部活。そんなに活発に行動する部活だったんだ、俺びっくり。


「ふうん、歓迎会……って何やるの?」


「サチ曰く、部内対抗ゲームバトルするって」


「それって普段と如何違うの?」


「それは聞かないお約束☆」


 きらっ、と効果音でも付くかの如くゼン君が爽やかに言えば、要するに普段と何も変わりないことはよく分かった。ゲームやるだけならアサ君も行くかなーなんて思いながらも、何処でやるのか考えていたら。


「ほい」


 にゅ、と。ゼン君が何かを差し出して来た。


「何コレ」


「歓迎会への招待状」


 受け取ったら二枚あった。アサ君のと俺のみたいだけど――何だろうコレ、やけに本格的なカードな気が……。


「場所はフウカ先輩の家で、一泊二日だから宜しくー」


「え、ちょ、泊まり、なの? 何か色々分からないんだけど!」


 詳しくは後でサチトに聞いてくれー、なんて漏らしてゼン君は行ってしまったんだけれど。俺は改めて其の招待状を凝視すれば、ま、いっかと色々割り切っておく。

 テストがあんなだったのに考えたって無理だよね、さってとりあえず一組行って、とっととお家に帰りましょー!



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