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210+時を駆ける関係。


 ぷるるるるー。

 ごめんなさいユウヤです電話が来ました。キッチンに居たからか、一瞬何の音なのか分からなかったけれど。

 ただいま夕食作成係中、マヒル兄はせっちーの家に消えました。


「アサキー! 電話とってー!」


「仕方ない」


 リビングでゲームをやってるだけなんだから渋る理由もないだろうに、仕方ないとか言うのねあー君。


「――もしもし、……あ、……そう、どうしたの」


 リビングの子機をとったアサ君は、誰かと会話をしている。知り合いだったのかな、父さんとか母さんら辺?


「違うよ、其れは未来の話だよ」


 ――何の話?


「……え? 確か、……過去に戻って阻止したんじゃなかったっけ、……うん、……うん」


 凄く気になる会話なんだけど、え、過去に戻ってって……一体何の会話してんのさ、ねえ。


「それで野球を――」


「何で野球の話になるの!?」


 ついツッコミを入れてしまった……! アサ君は会話を止めて怪訝そうな表情をしたけど、直ぐ「それじゃ」といって電話を切った。


「どしたのユウヤ」


「え、いや、未来とか過去の話から何で野球の話になったのかな、と」


「だってアニメの話だもん」


「……嗚呼」


 どうやら電話の相手は何処かのヲタクだったらしい。……家電に掛けてくんなよっ!


「ちなみにミトウだったけど」


「ミトウ……セイタ君!? びっくりした! 今ちょっと懐かしいとか思った!!!!」


「まだ一ヶ月ちょいだろ」


 ていうか、俺からしてみれば中学の友達とアサ君が未だ関係があったことに驚きだよ。ぷっつんなるかと思ってたから――


「お兄ちゃん嬉しいっ!」


「黙りなさいお兄ちゃん?」


「はい」


 相変わらず笑顔が素敵だよマイブラザー! 威圧感だけで人殺められるんじゃないかな!!


「あは、でも中学の友達から電話来るなんてアサ君良かったね」


「一方通行だけどね」


「其れは酷いね」


 少し喜んだ俺が馬鹿だった、なんて相変わらずなんだろう。


 でも、結局何のアニメの話だったんだろうなあ……?




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