201+さっそく過ぎるサボり癖。
『――ノートは取らなくて構わないので、話だけ聞いてて下さい』
ユウヤでっす☆
ただ今一組の廊下前であります。え、授業? 今は其れどころじゃないんだよ!
昨日の夕飯時、アサ君が
『うちの担任お前にとっちゃキツいかもな』
とか何とか抜かしましたから気になって授業に集中出来ないんだよ! まぁ何時だって集中出来てないけど、今は其れ以上に出来てないんだよ。うちも担任の授業なんだけど抜け出してんのバレてないみたい、……そういう先生なんだ。
ふむふむ、声を聞く限り真面目な先生だ。覗いたりしてバレたら嫌だから見ないけどカッカッカ、とチョークを走らせる音がした。
『――ということになりますね。はい今書いたことテストに出しますがもう消します』
『『えぇ!?』』
『教師が取らなくていいと言った板書を書かないのを当たり前だと思わないように。自分の勉強は自分で見出だしていくものですよ、第一今の話くらい、一度聞いたら覚えてくれませんか?』
ざわつく教室、消される板書。
――な、なんて鬼畜なんだハヤサカ先生って……! 書かなくて良いって言われたら普通書かないでしょ! 今回のテストやばいんじゃないかな一組……!!
『し、死ぬっす……! それじゃなくても数学苦手なのに……!!!!』
『写さないのが悪い』
『けどヒコク君! 先生写さなくて良いって――あ、あれ? もしかしてヒコク君写してたっすか……?』
『構わないと言っただけであって写しちゃ駄目とは言っていない。僕はこのテの捻くれ者には耐性がある』
聞き慣れた声がなんか凄いんだか切ないんだか分からない話してる。捻くれ者って確実に自分じゃんねぇ?
――ていうかアサ君、オトモダチ出来たのかな!?
「ヒコク君」
「? ――……あふぁ、先生!」
ぎゃあ、やっとバレたみたいだ……!
「ヒコク君ったら、何時教室を抜け出したのかしら? 八度も呼んだのに返事がないと思ったら居ないんだもの」
八回も呼んだの先生、二回くらいで気付きなよ。
そうして教室に強制送還された訳だけど、アサ君の新しいオトモダチか~……よし、後でカイト君と乗り込んでくるか!