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184+遅ばれ進め、修学旅行。/じゅうご


「おるぁ!!!! っきしょまたジョーカー!!!!!!」


「ロクジョー君はジョーカーと仲が良いんだね~」


「そうとも! カイリとジョーカーは切っても切れない関係さ☆」


「そんなの嫌だああああああああっ!!!! アサキ! 早く引け! 今回は一発じゃ上がらせねぇんだかんな!!!!」


 すいっ、と。


「上ーがり」


「「だから早いよ」」

「っきしょおおおおおおおおお!!!!!!!!」


 帰りの新幹線内、結局行きでは一度も勝てなかったカイトが普段の三割増しで騒いでいる。五月蝿いんだけど。


 ~♪


 失礼、とワンテンポ置いてから。ユキが携帯を取り出した、普段は電子音なのに今日のは普通の音楽だった。設定変えたのか。


「はい、あ、少々お待ち下さいね。――カイリ、お姉さんからだよ」


 何故だ。何故お前の携帯にウミさんから連絡が来る。

 しかしそう思ったのは僕だけだったらしく、カードに逆ギレしてるカイトは普通に携帯を受け取った。


「もっしー? 姉ちゃんどし――え? 別に怪我とかしてねぇよ、」


 電話越しでも伝わる会話内容、相変わらずだなぁ、ウミさん。


「え? 嗚呼そーなん、りょっかい、じゃーな」


 しかししかと用件を伝えたら電話はあっさり終わり、其の携帯はユキへと返された。何だったんだろう。


「駅まで迎えに来れなくなったんだと」


「おや、大丈夫なのかい?」


「嗚呼、マヒルさんに頼んだと」


「何故そうなる」


 予想はしてたけどな。あの不良兄貴が頼まれて断ることなんてありえない、あいつの返事はYesかOKしか無い。


「何かどうしても抜けられないバイトが入っちゃったらしいぜ、凄く謝られた」


「ウミさんだからな、ちなみにマヒルは今日バイトを休んだそうだ」


「マヒルお兄さん凄い自由なんだね~」


 はい自由です、ある選択肢を選ぶ為ならもう一方は完全に切り落とす訳だ。まぁあの兄貴なら両方成し得ることも可能だろうがな。


「そうか、皆は兄弟が居るのだね、少し羨ましい限りだよ」


 此の中で唯一の一人っ子の意見はそうだけど、兄弟が多いのも考えもんだけどな。


「弟とかは居ない方が良いよ~、厭味なくらいお菓子作ってくるから」


「それはランの家だけじゃないか?」


「姉貴は……生活に困らなくて良いぜ」


「それもカイトん家だけだろ」


 皆特殊な姉弟を持ってるんだな、確かカトウは妹が居たんだったか。バラバラだなおい。


「アサキの家はどうなんだい? ユウヤを含めれば、お兄さんが二人だよね」


「……」


 兄貴、ね。うちも特殊なんだろうけど、僕が思うはただひとつ。



「五月蝿いし邪魔な時もあるけど、便利は便利だよ」


「「酷」」


 うん言うと思った。

 けど今回の旅行でも散々迷惑かけられたしさ、あの馬鹿には。本当にアレはどうにかした方が良い。

 でも、






「でもまぁ、居ない方が良かったとは、思わないけど」





 ――ん? 何だよ此の空気、今三人して唖然としただろ。そして何その笑顔は、ムカつくからやめれ。


「な、アサキ。今のユウヤとマヒルさんに言ったことあるか?」


「無いよ、何でわざわざ言わないといけないのさ」


「言った方が良いと思うぜ? 絶対喜ばれるって」


 喜ばれる、だと? 何を言ってるんだかこいつは。そんなこと言ったところで当たり前過ぎんだろうが。

 呆れた風に溜息を付けば、何故かユキに苦笑された。何だよ、文句あんのかよ。


 でもまぁ、何時かなら言ってやっても良いかもしれない。そうだな、成人式の後とかなら。









「たっだいまマヒル兄!」


「お帰り、楽しかったか?」


「うん! やばかったよっ、路面電車が特に!」


「そっか」


 駅で待ってたマヒルを見つけるや否や、鞄を置き去りにしてユウヤはマヒルに突っ込んだ。それを何の躊躇いもなく止められるマヒルもマヒルだがな。

 仕方なくユウヤの荷物を――引きずって――持っていけば、普段通りの不良がヒラリと手を振って笑った。



「お帰り、アサキ」


「……ただいま」



 ……やっぱり、出掛けるよりは家族の元でだらだらしてる方が好きだな、なんて思った。




やっと終わった(又は終わらせた)修学旅行……!


頑張った、超リョウちゃん贔屓で頑張った。((

なんか飛び飛びですみませんでしたよ、はい。凄く急いだけれど、こんな長くなるとは思いもしなかったです。


急いで適当な話書いて、卒業式書かなければ。



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