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【習作】こんなヤンデレの話が読みたい【概要のみ】

作者: せやろな

こんなヤンデレも増えたらいいなぁと思ってるんですけど、この短編だけじゃヤンデレ要素が薄かったです。ごめんなさい。想像力で補完してほしい。登場人物たちの名前は世界の名無しの権兵衛から来てます(未決定)

後方支援はヒーラーか、スカウトか決めてません。

魔法はないって書いてるけど、ありに修正するかもしれません。よろしくおねがいします。

異世界転生って言ってもさ、もうちょっとマシな転生はなかったんか?


そう思ってしまうぐらい、異世界には苦い味が広がっていた。

生まれは、なんの変哲も無い農村で生まれた。

しいて言うなら、国の首都からはほどほどに遠く、国境に面しているわけでもない、山の中にある村に生まれてしまったらしい。

だいたいこういうのってさ、どこ生まれかでどういうルートか決まると思ってた。

でも、まさか貴族でも、よくある勇者になるための素質も持たずに産まれてしまうだなんて、思ってもみなかったのだ。


でも、まあここまでならよくあるパターンだなとも思ってしまった。

幼少の時に、魔力を使い、魔力量を上げて、チートするパターンかな?と思ってしまった。


まさか魔力が無い異世界だったなんて…。


その時のおれは、魔力を感じられないなら、体を鍛えればいいじゃない!

と、思い暇があれば筋トレを行なっていくつもりだった。

だが、前世でやろうとしても出来なかったことが、生まれ変わったくらいでできるようになるのはおかしかったらしく、気付いたら、何もしないままに、生まれてから5年が経っていた。


その頃の俺は、前世の便利な生活を思い出し、やれ水汲みが大変だ、だの、畑を耕すにしても、もっといい道具があるのに、だの、何をやるにしても文句を言いながらしていた。

両親はこの心の声が表に出てしまうお馬鹿な息子をしっかりと叱り、俺もその頃は叱られたことはできるだけしないようにしていた。

だが、この年にこの村には窮地が訪れてしまった。


干ばつである。

正確には干ばつによる旱害(かんがい)であった。

これによりこの村で栽培している食料の収穫高が軒並み下がり、税を納めると生きて行けなくなってしまうほどになった。

これにより、村で口減らしを行うことになったのだ。


そして、その第一候補となったのが俺。

なんでも、仕事をさせても文句を言い、自分だけだと家にいるだけで何もしていないからだという。

この時に俺は第一印象がとっても大事だということを思い出していた。

いくら改善をしようと思っても、成果が出る前では意味がなかったのだ。

明日やろうは馬鹿野郎とはなかなかうまく言っているなと一人納得をした。


結局、両親の抵抗も虚しく、村の大人達に嫌われていた俺はアッサリと、口減らしのために奴隷として売られてしまったのだ。

他にも3人ほど口減らしの子供がいたが、そいつらが今何をやっているのかはわからない。


まあそんなこんなで5歳で村を出る(他者の悪意によって)ことができた(できれば出たくなかった)俺は、これから異世界転生らしいことが起こると思っていた。

残念ながらそんなことはなかったわけだが。


売られた奴隷商は奴隷を小綺麗にして、付加価値をつけるタイプだったらしく、扱いは悪くなかった。

むしろ村にいた頃と変わらなかった。

ある程度の作業、細かく出される食事、と至って普通の平民のように暮らしていた。

だが、ここでも俺はケチがついてしまったらしい。


他の奴隷達が順調に売れていく中、売れ残り続けているのが俺だった。

金のあるところは虐待がありそうで買われたくない。

金のないところ(奴隷を変える時点である程度は保障されているということに当時の俺は気付けなかった)に買われて飢えるよりも、この奴隷商の元でこの安穏とした生活を送って行きたいと思ってしまったのだ。


周りの奴隷達は少しでもお金持ちのところに売れようと必死に頑張っていたが、俺はそんなことはせず、日々を怠惰に過ごしていたのだ。


そんな生活を2年続け、奴隷商に顔はいいはずなんだけどなぁと愚痴をこぼされるようになり始めた頃にそれは起こった。


山賊である。


今いる国は大体周り、収益もそこそこ良かったから、次は隣国で奴隷以外の商売をしようかなぁなどと商人が漏らした時に俺はすかさず、簡単な計算なら出来ます。

などと言って取り入っていた。


その後に面食らいながらも商人が出す問題に正答し続けるうちに、商人が、見習いになるか?と誘ってくれ、いよいよ自立できる、などと思い、これが異世界転生だよ!とはしゃぎ、隣国に渡るために国境に近付いた時にそれは起きた。


二度目だが、山賊である。


7歳にして、山賊と対面。

奴隷の装いをしていたおかげか、殺されずにすみ、山賊達所有の奴隷としての生活が始まった。


異世界転生ってなんなんだろうとこの辺りから疑問に思っていた。


山賊達に愛想をつかされたら死ぬことはわかっていたので、必死で媚を売って取りいった。

そのうち、山賊の下っ端の下っ端としての生活が始まった。


さて、俺を捕まえた山賊だが、元は傭兵をしていて義や情に厚いなどということはなく、山賊の頭の悪知恵で生き残っている山賊だったのである。

この山賊との生活は4年ほど続いた。


そして、この年で俺は自分が11歳になった。

今までの自堕落的ではない生活のおかげか、身長も伸び、パッと見た時にそこそこ年上に見られることが多くなってきた時にふと思った。

あれ?これ逃げられるんじゃね?

運のいいことになかなかの金持ちの馬車を襲えたらしく、積荷で頭が宴会を開いていた時に閃いた。


基本的に、襲った時に手に入ったものは頭が分配するというルールがあり、襲ってすぐは持ち出しされないように3人ほどで見張るのだが、自分が完全に善意で、自分一人でも大声くらいは出せるので、宴会に行ってきていいですよーなどと行ったら本当に行ったのだ。

そして、宴会も盛り上がった頃に一人こちらに歩いてくるではないか。

それを見た瞬間に思いついたのである。


早速実行に移すべく、幾らかの金を持ち、その一人が来るのを待った。

そいつは運良く俺に気付かなかったようで、辺りを見回しながら積荷を物色し始めた。

そして宴の方向で大きな笑い声が起こるとそいつは洞窟の外に向けて駆け出した。


そこで俺は早速小細工を行うことにした。

自分の着ていた服をナイフで切り裂き、自分の手に軽く傷をつけ、服の切り傷の中心あたりに血をつける。

そしたらその服を持ち、積荷にあった服を着て、洞窟を出た。

そして洞窟を出て、少し行ったところでその服とロープを地面に置き、少し離れた後に大声で悲鳴をあげた。

その時点で俺の小細工は終わり。

洞窟とは反対方向にある、奴隷商が向かう予定だった隣国方面に向けて、全力で走った。


なんとか川沿いに逃げて着たことによって、水でなんとか凌ぎつつ、街に向かっていた。

そろそろ腹が減りすぎてやばいと思った三日目になんとか街についた。


街に入り、12歳だと偽り、よくある冒険者ギルドに登録したところまでで俺の不幸自慢は終わりになる。

この数年後にようやく俺は異世界転生らしいことができた。



3年が経ち、そこそこ親しくなった人たちに15歳の誕生日を祝われた。


もう年齢は訂正するのがめんどくさいからいいや、などと思い、放置していた。

そしてその頃に俺はギルドのランクが一人前レベルのCランクにソロで到達していた。

だが、ここから先は本当に人外の領域で、

ここまでは普通に頑張れば来れるレベルであった。


ルーキーなどと周りは囃し立ててるが、平民だから珍しいのであって、騎士の家系でーとか、父が偉大な剣士でーとかの生まれチートにとってみればここからが本番と言ったところである。

だがここで俺は気付いた。

Cランクが自分の限界であることに。

言うなれば、Cランクまでは何年か留年すれば大半がいける(この数年はその人による)大学に対し、これ以上は生まれ持った天才か、それに追いすがるように努力できる人間がたどり着ける、難関大学くらいの差があるのだ。


一応自分も知識チート的なところがあるのは認める。

だが、自分には努力ができないと分かっている。

というか、したくない。

そこで気付いた。

じゃあできる人間にさせればいいんじゃね?

そこで思い出したのが奴隷である。


今の自分の肩書きならかなりの確率で努力をする子が釣れる。

そこで早速実行に移した。

ただ、むさ苦しい男は嫌だったので、可愛い女の子限定で選んだ。

まさかこのことが周りの人たちにバレ、いたたまれない気持ちになってこの街を飛び出すとは思ってもみなかったのである。


街を出て、一年が経ち、知識チート染みた教えのおかげか、買った奴隷のナナシちゃんはもうEランクへと到達していた。

これは俺と同じ速度である。

ナナシちゃんには優しくも厳しく接し、なかなか良い関係が築けているように感じている。


そのナナシちゃんのお陰で、この街でもまた有名になり始めたので、街から逃げようと思った時にふと思い付いた。

前回みたいになるんだったら逃げる時に買えばよくね?

そもそも有名になったら逃げなくてはいけないという理由もないのに、当時の俺はなぜかそう考えていたのである。


そしてこの街で買ったのが、ジェーンちゃん。

可愛い。

そうではなく、この子も必死に売り込んで着たのでやる気がありそうだなぁーと思って買ったのである。

可愛いのも理由ではあるが。


そしてまた新しい街につき、ナナシちゃんが俺よりも短い月日でDランクへと到達していた。

一度Dランクになっていたお陰か、速度が上がったのである。

これに驚いた俺はナナシちゃんにあるお願いをした。

ジェーンちゃんを弟子だと思って育ててあげてくれ。

正直、パーティーを組まなくては冒険者というにはやっていけない。

そして、そのパーティーにおいて重要なのは各々の役割であると俺は考えていた。

ナナシちゃんを俺がCランクになった時に使った手段である攻撃によって育て、次の子は安全第一で後方支援系に育てようと、この一年はそのことについて勉強していたのである。

だが、やはり将来のパーティーメンバー同士で険悪になってはいけないと、接触は持たせようと思っていたが、こんな相乗効果があるならさっさと弟子にさせておけばよかった。

などと思いつつ、一年が経ち、ナナシがCランクになり、ジェーンちゃんがDランクになるとまた騒がしくなったので、次の街に向かうことにした。


次は遠距離アタッカーだな、などと考えた俺はノーネちゃんを綺麗だからと採用。

例によって例のごとく、俺が指導を行いつつ、3人でパーティーを組ませた。


次の街では3人ともランクを揃えるらしく、3人ともCランクへと上がったあたりで一年が経った。


もう有名にならなくても一年で移動する癖がついてしまった俺は、早速街を写そうと思い、次の奴隷で最後にしようと探すが、タンクたりえる子が身繕えず、困っていたところでナナシちゃんが片足をなくしてしまった優秀な冒険者の話を教えてくれた。

しかも、今は色々あって奴隷になっているという。

早速俺はその子を買いに行き、街を移った。

その子の名前はイヴァンと言った。


これでバランスの良い4人パーティーが組めたお陰か、

4人は数年でAランクという最高ランクへと到達した。

その頃の俺は4人に稼いでもらいつつ、自分はソロでDランク程の依頼をこなし、日々を怠惰に過ごしていた。

そして、四人がAランクに到達した時に思ったのだ。

なんで4人とも奴隷解放してねぇんだ俺!


そもそもチートな異世界無双が見たかったから(後付け)奴隷を買って頑張って育てたのに、奴隷のままじゃ駄目だと遅まきながらも気付いた俺は4人が以前から言っていたお金を受け取ってほしいという意味をようやく理解したのだ。(ただの馬鹿)

そして、思い立ったが吉日とばかりに、四人に言った。

お前たちもAランクになったことだし、お金を受け取ろうと思う。

それを聞いた4人はようやく念願が叶ったと言わんばかりに喜んでいた。

それはそうだろう。

こんな男の奴隷でいる必要なんてないのだから。

そして、四人は事前にそう言われたら渡すつもりだったのだろう。

すぐにお金を出して渡してきた。

俺は四人と別れたらどうしようかなーなどと考えつつ、気付いた昨日のうちに行っておいた契約解除の呪文を唱えた。


唱えると、四人の首に巻かれていた奴隷の象徴である首輪が外れて、地面に落ちた。

四人はすぐに行われたことに驚いたのか、顔に驚愕を貼り付けつつ、首元を触る。


四人は笑顔になった。


そして、口を揃えて言ったのだ。


次はどこの街へ行きますか?


この言葉に俺は混乱した。

もう奴隷ではないから、一緒にいなくてもいいんだよ、と俺は言った。


そうすると四人とも笑顔で頷きあうと、あなたのことが好きなのです、一緒にいてくれませんか?と言う。


俺はこれで混乱の極致に至った。

好きにするといいと混乱冷めやらぬままにいうと四人はでは、そうします。


といい、ナナシが俺を拘束し、この街の郊外にある随分大きい豪邸だと思っていた家に運び込まれた。

そういえば、一個前の街にいた時くらいから、郊外に別荘が建つ様になっていたなぁと思い出す。


そこではたと気づき、四人に聞いた。


もしかして、四人の家なのか?と。


四人は言った。


私たち四人ではなく、五人の家ですよ?と笑顔で言ったのだ。


そして、この我慢しなくて良くなった4人の元奴隷たちと俺は幸せに暮らしましたとさ。


おしまい。

時間があってかけたら女性側の方の視点も簡単に書くつもりです。かけなかったらごめんなさい。

かなり大雑把な設定しかしていないので、フワッとしていたと思います。次の街になんで情報がいかないんだよとか、豪邸が一年で建つのかよとか。主人公もチートやんけとか。色々あると思います。そこは短編なので、削ったって言い訳だけします。

前書き、後書き長くてすみません。

読んでくれた方、ありがとうございました。

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[一言] 読みたいものが無いと思ったら自分で書けばいいと思います
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