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第十九話 入社式での乱闘騒ぎ

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 卒業式後、またたく間に日が流れ四月一日となり、『(株)総合勇者派遣サービス』の入社式が執り行われることとなった。式の会場は例のおんぼろ雑居ビルかと思ったが、エルクラストの大聖堂に作られた講堂にてエルクラスト害獣駆除機構の新入社員達と合同の入社式となっていた。


 式にはクロード社長以下、業務中以外の先輩職員も勢揃いしており、天木料理長を主任とした厨房組のチーム『クァットゥオル』の面々も勢揃いしている。それ以外にも顔を会わせたことのない社員がいっぱい並んでいた。


「ねぇ、翔魔君。ここっていったいどこなのよ? 途中で気を失って気付いたら変な聖堂に居たんだけど? 私、普通の派遣会社に就職したつもりだったんだけどさ……それに、向こう側の人達の耳とか恰好とか、エスカイアさんも髪の毛とかが」


 全く事前情報なしでこっちに連れてこられた涼香さんは、初めてオレがエルクラストに来た時と同じ反応を示して辺りをキョロキョロと見渡していた。


 そうなるよね。退職の手続きを親父が手を回して早く進めたらしく、入社式に間に合ったけど、そのため事前レクチャーを行う時間がなかったからなぁ。


「涼香さん。後でエスカイアさんからキチンと説明があるから、まずは入社式に集中しようか。クロード社長と機構側のお偉いさんであるブラス老翁が睨んでるから」


 エルクラストでのお偉いさん二人がこちらを睨んでいた。逆らってはマズい人達なので愛想笑いを浮かべておく。


 ふぅ、あの二人に弱みを握られてはいけないな。絶対に笑顔で取引材料に使ってくるはずだ。


 入社式の式自体は滞りなく進んでいき、えらい人達の祝辞が終わろうとした際に事件が起きた。


「柊翔魔はどいつだっ! あたしと勝負しろ! あたしに勝たない限り、史上最高の勇者だなんて名乗らせないからね」


 怒号とともに式典会場に乱入してきたのは、派手な龍の刺繍を施された着物をもろ肌脱ぎに着て、胸にさらしを巻き、薙刀を構えた和風の顔立ちをした吊り目の二〇代の女性だった。


 あれも絶対、うちの社員だろうなぁ……。もう、見た目で理解できるようになったぜ。明らかに機構の人達に比べると、イっちゃってる人だよ。


 乱入した和風美女はオレに向って走ってくると、手にした薙刀を首筋に当ててきた。


「お前が柊翔魔か?」


 敵意剥き出しの女性に☆マークが出ていたので人物鑑定を発動する。


――――

 西園寺 静流 年齢28歳 人間 女性 国籍:日本


 社員ランク:S


 勇者素質:SS


 LV120


 HP:62094


 MP:59043


 攻撃:12169


 防御:13832


 素早さ:13088


 魔力:13543


 魔防:13444


 スキル:神の奇跡++ 槍術++ 全魔術適性++ 炎属性++ 全攻撃耐性++ HP増量++ MP増量++ 攻撃力増量++ 防御力増量++ 素早さ増量++ 魔力増量++ 魔防増量++ 魔物鑑定++ 限界突破++ 立体機動++ 


――――


 おおぉ、強いな。この人が静流さんか……。確かにエスカイアさんと天木料理長が『トラブルメーカー』だって言うだけのことはある。早速、やらかしてくれていた。普通は自社の入社式に乗り込んで新入社員に薙刀を突きつけるなんてしないよな。


 ここは驚いてあげるべきであろうか……。こういった事態には慣れてないから、どう対処していいのか……。


「ちょっと! そこの貴方! 柊君に物騒な物を突き付けないで! 常識がない人ね」

「うるさい。あたしは柊翔魔と勝負しないといけないの! 最強はあたしだからね。最強ってのは二人もいらないの!」


 ちょ、この人言ってることがやばいって。ネジが一本飛んでるどころの騒ぎじゃない。クロード社長が会わない方がいいと言った意味がよく分かった。絶対にお付き合いしてはいけない類の女性であることに間違いはない。


 俺は危険を感じて魔術の障壁を最高強度で展開させていく。途端に白い靄が俺と涼香さんを包み込んでいった。


「なっ! お前は逃げるのか! 柊翔魔!」


 薙刀を思いっきり振りかぶった静流が障壁を断ち切ろうと振り下ろすが綺麗に弾き返している。


「すみませんがお帰り願えますか? 私もまだ入社式の途中なので、後でキチンとご挨拶に向かいますので」

「うるさい。あたしに指図をするな」


 静流さんの身体から陽炎がたったように見えた瞬間、障壁にひび割れが走り、砕け散っていった。


 う~ん、めんどうくさい人だ。誰か止めてくれないかな……。


 辺りを見渡すが、みんなこのめんどうくさい人を相手にしたく無さそうで、そ知らぬふりをしていた。


 はぁ、しょうがない静流さんには悪いけど、スキルをコピーして対応させてもらうか……。


 物理障壁を破壊した一瞬の隙を突いて、静流の手に触れようとしたが、素早く反応されて誤ってさらしを巻いた胸に触れてしまった。


――――


 >神の奇跡をコピーしますか? Y/N


 >全攻撃耐性をコピーしますか? Y/N 


 >攻撃力増量をコピーしますか? Y/N


 >防御力増量をコピーしますか? Y/N


 >素早さ増量をコピーしますか? Y/N

 

 >魔力増量をコピーしますか? Y/N


 >魔防増量をコピーしますか? Y/N


 >限界突破をコピーしますか? Y/N


 >立体起動をコピーしますか? Y/N


――――


 さらしの上からでも感じる胸の感触に戸惑いつつも、スキルコピーはしっかりと発動した。上から順番にコピーしていく。魔力は『多頭火竜(ヒドラ)』退治によって増大しているため、枯渇するようなことはなかった。


「お、お前! 何をしている!? 誰があたしの胸を触っていいと言った」

「あ、す、すみません。貴方が勝手に動くから」

「「柊君、何してるのっ!?」」


 ネジが飛んでる人かと思ったけど、さすがに恥ずかしいよね。これは……。


 エスカイアさんと涼香さんから、怒声とともに非難するような厳しい視線が俺に突き刺さる。そして、胸を触られている静流さん本人からも刺すような視線が向けられた。


あ、あたしの胸を揉みやがってっ!! 絶対コロス!! がるぅううううう!!

(西園寺静流)


ちょっと、大丈夫かしらこの会社……なんか変な場所だし、変な人いるし……柊君に勧めなきゃよかった。

(青梅涼香)

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