探し人と捜し人
2人合流します。
「さぁて、ナナシさん。どこに行きましょぅ?」
ここは貧民街を抜けて少し歩いた所にある広場だ。喋ることも無かったのでここに来るまで終始無言だったのだがここに来てマッシャーが口を開いた。
「そう言われても。」
まったくどこに行くとか決めていないので僕らは立ち止まる。
マッシャーはじっとこっちを見て
「やはりぃ搾僕兼新搾感提供係になってもらってぇ、テーブルに横になってもらう方が良かったですかねぇ。」
それは絶対に嫌だ。そんなことしたら間違いなく1発で僕は壊れてしまう。
「いや、それだったらここいら一体ぶらぶらするだけでもいいんじゃない?」
マッシャーは顔にえぇーを貼り付けている。
「しょうがないですねぇ。それじゃあ行きましょうかぁ。」
ぐぅ〜。
「あらぁ。お腹が減ってしまいましたぁ。どこかに食べ物屋はありますかねぇ。」
「門の前に露店があったからそこならあるんじゃないかな。」
「それじゃあそっちに行きましょうかぁ。」
結局門の前に戻ることになった。ドロ達今何処にいるのかな?
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はぁーストレスだ。ナナシ早く帰ってこねえかなあ。
2人は俺を挟んでずっといがみ合ってる。逃げようにも両腕を1人1人に掴まれているせいで逃げられない。そもそもキャリルからは逃げるわけにはいかないのだが。魔ペットは相変わらず背中にひっつきただの飾りになっている。勿論助けてはくれない。人形を決め込んでいる。
もう帰りたくなってきた。さっきから歩いてはいるが何処に向かっているかさっぱり分からん。
「なあドロどうだ?」
「ねえドロどっち?」
?話を全く聞いていなかったのでどっちどうだと言われても困る。
「悪い聞いてなかった。」
「え〜。」「なんだよ。」
2人して残念がられる。いやそうは言ってもさっきから言い合いしてて、俺なんて掴まれている以外存在してるのか怪しい感じだったのにいきなり聞かれてもなあ。
「でなんの話だ?」
「私と」「俺の」「「どっちが良いか。」」
俺は今日一番の深い溜息を吐いた。
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「着きましたねぇ。あそこが露店ですかぁ。賑わっていますねぇ。」
露店はジャガイモで溢れかえっている。マッシャーは舌舐めずりをして露店に向かって歩いているのだが明らかにお腹というより欲求が先に出てしまっている気がする。
「マッシャー、ご飯買いに行くんだよね?」
「えぇ、そうですよぉ。」
マッシャーはニッコリ笑う。目は明らかに獲物を見つけたという目をしている。絶対に目的が違う。
「駄目だよ?」
「何がですかぁ?」
「搾僕だかなんだか知らないけどやろうとしちゃ。」
物凄い驚いた顔をしている。これにはどう反応を返せば良いのか分からない。
「いや、駄目だよ!」
「何故ですかぁ?」
本当になんでか分からないようなのでこれはこれで返答に悩む。
「ナナシ、何処行ってたんだ。」
後ろから声を掛けられ振り向くとドロとキャリルと女の人?がこっちに向かって歩いて来た。
「あ、ドロとキャリル、とどちら様?」
「その前に助けてくれ。」
「ねえどっちなの?ドロ。」
「おい、お前男だろ!さっさと決めろ。」
何か分からないけど首を突っ込むのはよしたほうが良いと直感で感じた。
「頑張れ、ドロ。」
僕はドロを応援することにした。
「はあ?ふざけんな!こっちはもう限界なんだよ。両腕掴まれてて逃げれねえし。何とかしてくれよ。」
ドロは怒り顔と困り顔をくっつけたような表情をして頼んでくるが、ドロをあの中から引っ張り出そうとしたら間違いなく良いことはない。大体こっちに2人が気づいていないのだ。
それほどまでに集中して言い合いをしているのだろう。どんな言い合いをしているかは全くもって想像は出来ないけど。
「あれぇ?ラビドーさん、何しているんですかぁ?」
今まで会話に参加していなかったマッシャーがドロの片腕にくっついている女性に声を掛けた。
その声に気がついたのか言い合いを止め女性がこちらに気づいた。
「お!マッシャー!捜したぜ。一体今まで何してたんだ?」
ラビドーと呼ばれた人はドロにくっついたまま話す。
「ちょっとぉ、お楽しみですぅ。」
「ああ、それ以上は言わなくていい。」
「そうですかぁ?」
マッシャーがニッコリ笑いながら言うがラビドーは内容まで聞くのをきっぱりと断った。
「何時間もあんな話されちゃたまったもんじゃねえ。」
小声でボソッとラビドーは呟いた。
ここからどう展開させるか悩み中です。




