でかい態度と国観光
ドロ、魔ペット、キャリルサイドです。新しい人が出ます。
いや〜どうなってんだ?キャリルの奴を良い雰囲気だなあと見てたのは良いんだが、いきなりこっちに歩いて来て俺は後ろ手に首に付いてる飾りを引っ張られて危うく窒息仕掛けるしそのまま引きずられて尻が痛いし。
まあその後気づいていなかったのかキャリルは平謝りしてきた。なんでそうしたのか聞いても顔真っ赤にしてはぐらかすので意味が無かった。
まあそれは良いとして。これからどうするかを決めなければならない。ナナシは勝手にどっか行ったから探すにも国の中を探し回る事になる。小さい国とはいえ2人では正直見つけられる気はしない。
それにキャリルから離れるわけにはいかないのだ。なので実質1人いようが2人いようが一緒という事になる。
まあ別にそんな焦って探す意味も無いから当面の目的にしていた国の観光でもしようということになった。
丁度日が昇って来て露店もちらほらやっている。まずは露店を覗こうという事になった。
まあいつも思うんだがなんで特産物って極端なんだろう?絶対にこれという訳ではないのに頑なにそれを入れたがる。このジャガイモの国も例外では無さそうだ。ジャガイモカツ、ジャガイモクレープ、ジャガイモケーキetc聞いただけで申し訳ないが胸焼けが止まらない。
まあキャリルが楽しんでいるようなので良いのだがもう少し何とかならないのか?醍醐味なんだろうけどせめてもうちょっと工夫ある料理にして欲しいものだ。丸々いれるんじゃなくて。
俺はナナシからお金を貰ってない事に露店を見ている時に気づき買えないのでは?と心配になったのだがキャリルが持っていたので何とか事無きを得た。女の子に奢らせるとは何とも情けないものだ。
それに「いいよいいよ、私のワガママ聞いてくれたし。」と言われ背中に張り付いてる魔ペットがしらーっとした視線でわざわざよじ登ってきて見てくるし。居た堪れないことこの上ない。
結局唯一ジャガイモ量の少ないジャガイモクレープを買って貰った。
キャリルはまだ露店を見たそうにしていたので俺と魔ペットはベンチで休憩して遠目からキャリルを見守ることにした。
すると隣にどかっと座る奴がいた。
「ようっ!こんな所に人がいるのは珍しいなあ!?おい。お前なんて名前だ?」
柄の悪い奴に絡まれたと思って横を見ると女だった。
「いきなり失礼じゃねえか?まず人の名前を聞くなら自分から名乗れよ。」
俺は女だった事の驚きを飲み込み冷静に返す。すると「それもそうか。」と横柄に笑い名乗った。
「俺はラビドーだ。よろしくな!」
ラビドーと名乗る女は俺に手を出す。どうやら握手のようだ。
「俺はドロ、こっちは魔ペットだ。よろしく。」
魔ペットがペコリとお辞儀をし俺はしょうがないからラビドーと握手した。
「おお!人形が動いてら!どうなってんだ!?」
ラビドーは興味津々といったようで魔ペットを食い入るように見ている。
なんだか露出の多い奴だなと思った。人の事言えないけどな。年齢不詳も更に加えようか。正直年齢なんて誰を見ようが分からん。ナナシだってあれで多分かなりだ。キャリルも正直不明だし。ラビドーはますますだ。豊満な胸を惜しげもなく晒しボサボサの藍色の髪が色白の肌と相まって絶妙な色香を放っている。
おまけに顔もスタイルも良い。だが喋り方は残念なのでそれが全てを台無しにしていた。それにしてもラビドーって名前何処かで聞いたことがあるような。
「それで?何かようか?」
「いや、別に用はねえよ。ただ珍しいから声かけただけだ。」
隣に座る魔ペットを弄りながらラビドーは笑う。
「ふーん、そうか。ところで俺と似たような服着た奴見なかったか?」
「いや悪い見てねえな。この国で人に会ったのはお前が初めてだ。俺の方でも探してる奴がいるんだけど紫のドレス着てるんだが見てねえか?見れば直ぐ分かるぜ。」
紫?目立ちそうだな?
「いや俺は見てないな。魔ペットは見たか?」
「いえ、見ておりマセン。」
「だよな。」
話している内にキャリルが帰ってきた。
「露店はもう良いのか?」
「うん、その人は?」
チラッとラビドーを見る。それを見てラビドーは意地悪い笑みを浮かべる。
「ドロ、お前の連れか?」
「ん?ああ、まあそうだな。」
その言葉を待っていたと言わんばかりにラビドーは意地悪い笑みを一層深める。
「俺はラビドー。今さっきドロと知り合ったんだ。よろしくな。」
俺の腕を抱き寄せながら言う。抱き寄せられた腕が胸が当たって俺としては冷や汗なんだが。これを嬉しがる余裕は全くもって無い。なぜなら魔ペットがじーっと見ているからだ。魔ペット俺は悪くないぞ。俺は何もしてない!
俺は内心で深く溜息をつく。言っても聞いてくれないんだろうなあ。
キャリルはその自己紹介を受け自分の胸とラビドーを交互に見ると猛然と怒りはじめた。
「んなあぁ!!ドロに何してるの!?」
そう言うとキャリルも何故か俺の隣に座り空いた方の腕を抱き寄せる。
勘弁してくれ。
「ドロ、行きましょう。こんな人と一緒にいなくていいわ。」
ああああああ。魔ペットが魔ペットが今にも刺し殺しそうな程見てくる。待ってくれ。魔ペット俺は手を出してない。無実だ。
「やはり、たらしデスネ。ご主人様これも報告させていただきマス。」
魔ペットは吐き捨てるように言った。俺何回殺されかけるんだ?今の状況より先の不安が大きすぎる。
本日2度目の溜息だ。
「俺を挟むな。キャリルもう良いんだったら行くぞ。」
「ふぇ?ああうん行こう。」
キャリルはラビドーを見て舌を出している。
それにラビドーは歯軋りして悔しがっているんだが何故だ?まあ仲いいなお前ら。
「待て。俺も付いてく。嫌だと言っても付いてく。決定だ。決定だろう?さあ行こうぜ!」
拒否権無しかよ。強引な。結局ラビドーも国観光に付いてくることになった。面倒くせえな。




