長い路地
靴音が高く響く。隣を歩く魔ペットの足音?と呼べなくもない音も聞こえるくらいだ。響く足音を聞きながら細く長い路地裏を俺達は歩いていた。
「この路地長いなー。まだ先が見えねえよ。新しい情報仕入れるために知らない道を来たのは失敗だったかな。」
ほとほとうんざりしながら足を動かす。この路地裏に入ってからなかなかな時間が経っていると思われる。ちゃんとした時間の分かる物が無いというのはこういうときに辛いなと内心思う。
「そんなことはアリマセン。きっとそのうち見えマスヨ。」
そんな俺の心の内を知ってか知らずか明るい?調子で魔ペットは話す。相変わらず声の調子はほとんど同じで分かりづらい。
「魔ペットよ、そうは言ってもなあ。前を見てみろよ。」
俺達の目の前には先の見えない長い道が伸びている。距離なんて考えたくない。
「お言葉ですがご主人様、後ろもご覧になってクダサイ。」
魔ペットはそう言うと振り返る。振り返った先は前方と同じ景色が広がっていた。
「なんとなくそんな事だろうとは思ったよ。そうだよな!ずっと歩いてきたんだから!」
その景色を見て俺は溜め息をついた。黄色がかっていて周りを見渡しても近くのものしか分からない。
「なんかここをすぐ抜けられる方法ねえか。魔ペット。」
しゃがみ地面をいじりながら言う。
「そうは言われましテモ。私はご主人様に全幅の信頼を寄せているのでご主人様が良い方法を思いつくと信じてオリマス。」
魔ペットはそう言うとペコッとお辞儀をする。
「おおう、魔ペット。プレッシャーをかけてくるな。分かったよ、待ってろ今考えてるから。」
先の見えない道、今自分達の持っているもので何かこの場所を抜ける方法を思案する。投げる、何を?歩く?結局さっきと一緒だ。壁を壊す。流石に騒ぎを起こすのは面倒だ。それに壊したところで抜け出せるとは思えない。飛ぶ、いやまず飛べねえ。どうする。投げたものにそのままくっついて行けたらな〜。ふと名案を思いついた。
「そうか!!これならここから抜け出せるぞ!!」
勢いよく立ち上がり、ニヤッと魔ペットを見る。
「魔ペット、『糸』だ。」
「かしこまりマシタ。ご主人様。」
魔ペットは俺の命令に片手から糸を出し応じる。その糸を手に取ると正面に向けて思い切り投げる。
糸は真っ直ぐに伸びていき先端はもう見えなくなった。
「よし。しばらくくっつくまで待つぞ。」
「流石はご主人様デス。ですがどれくらいで反応があるんでショウカ?」
魔ペットは首を傾げ聞いてくる。
「さあな。分かんねえ。ここがどれくらい長いかによるな。」
「それもソウデスネ。失礼致しマシタ。」
「別にいい。糸がくっつくまで休憩だ。」
手を振り構わないことを告げ腰を下ろす。
「かしこまりマシタ。ご主人様。」
---------------------------------少し経って--------------------------------------------
「ご主人様。反応がアリマシタ。」
魔ペットはこちらを向き報告する。
「以外に早かったな。それじゃあ行くか。」
「ハイ。」
俺は魔ペットを小脇に抱え立ち上がる。
「魔ペット、頼むぜ。」
「かしこまりマシタ。ご主人様。」
魔ペットはそう言うと糸に引っ張られる。次第に早くなり俺は小走りで走る。加速し始めたところで足を地面から離し俺と魔ペットは糸のくっついた先まで一直線に飛んでいった。
この頃更新遅くてすいません。




