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第七十五話「喧嘩」

 学校から帰ってきた矢先。


 宿の部屋で言い争ってる二人の男性の声が聞こえる。

 関わりたくないなあと思っていたら。


 僕達の部屋でした。


「お前があの時、ちゃんと合図を出さなかったからだろう!」

「合図したじゃねえか! おめえがもっと早く持ち出さないから」


 クレファスとガーデが言い争いをしている。

 テレーゼに話を聞いてみる。


「何があったんですか?」

「どうやら依頼のことで揉めてるらしいの」


 とりあえずあの二人を止めないとな


「まあまあ喧嘩はやめてください」

「あっ雅人、お帰り」


 急に正気に戻ったな。

 それは置いといて


「それより何で二人は喧嘩してるんですか?」

「聞いてくれよ雅人、こいつさ」


 話の内容はこうだ。

 飛龍デクレトの卵を収集する依頼があって、ガーデが飛龍が眠るすきを探って合図を出したらしい。

 その合図の元、クレファスは寝ている飛龍が守っている卵を持ち出そうとした。

 そしたら飛龍が目を覚ましてしまったみたいなのだ。


「お前の適当な合図のせいで危ないところだったんだぞ」

「俺だってちゃんと見て合図はしたさ」

「だから「ストーーーーップ」

「何だよ雅人」

「いいじゃないですか 過ぎたことなんだし」

「いや、結構重大なことだろ」

「じゃあこうするのはどうです?」


 僕はある提案をした。

 ジャンケンで負けたほうが謝るという提案。


「お前馬鹿か?」


 ですよねー。

 じゃあこれならどうだ。


「二人で一度ガチンコバトルしてみたらどうですか?」

「ほう、面白そうだな」


 こういう時は、真剣勝負で片を付けるのが筋ってものだよね。

 ということで人気のない場所を探し、そこで二人の決闘を見守ることにした。


「おめえ程度が俺っちに勝てるはずがねえ」

「舐めてもらっては困るな」


 僕が始まりの合図を出す。

 この前のガーデとの戦いではクレファスは簡単にやられてた。

 本当に大丈夫なのだろうか?

 まあいい。見てみよう。


「殺さない程度にねえ」


 一応念を押ししておく


「わかってんよ」


 二人の了承を得たところで


「では! 始め!!」


 戦いの火蓋が幕を明けた。


 接近する二人。


 やはりガーデの動きはトリッキーだ。

 動きが読めない分クレファスもそれに対処するのに苦戦してる。

 しかし、何を思ったのかクレファスはガーデから距離を取り


「爆裂陣」


 と魔術を発動した。


 ガーデはそれを察知してかクレファスに近づくことは無かった。

 あっ! 読めたぞ!

 これは!


「あばよ! 火球のマシンガンだ!!」


 やはりその手だ。

 ガーデは手数が多いようだが、それでいて守りが若干薄い。

 距離がある今、遠くから火球を撃てるクレファスが有利だ。

 クレファスはガーデの弱点を見抜いていたようだ。


 いくつか火球を斬り払ったものの。ついにガーデは火球を受けて吹っ飛んだ。

 

 勝者は……クレファスだ!


「安心しろ火力は弱めにしてある。死ぬことはない」


 さすがクレファス。その心遣いをアスターシャにも出来るようになれば株が上がるんじゃないかな?


 ということで二人の喧嘩に決着が着いた。

 だがガーデは意地でもクレファスに謝ろうとしなかった。


 まあ、クレファスもガーデに勝って満足したみたいだし、これでいいのかもしれない。


 これにて一件落着だ。

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