第七十話「笑って」
僕はあの一件以来引きこもるようになってしまった。
僕と仲間達はいづれ別れないといけない。
それだけでも辛いのに僕がこの世界からいなくなると消滅するなんて。
僕は学校へ行かず、引きこもるようになってしまった。
僕を心配してくれてるのかアスターシャまで学校を休みだした。
他の皆も僕を心配しつつ、いつもの日常を送っている。
「お兄ちゃん、最近元気がないね。大丈夫?」
「アスターシャ、何て言えばいいのかな?」
まただ。
また僕は涙を流している。
この前だって学校の屋上で思いっきり叫んで大泣きしたのに
まだ足りなかったのかよ……。
「ん?」
アスターシャが僕を抱きしめてきた。
「お兄ちゃん笑って」
「え?」
「私の私のお願いなの。笑って」
「そりゃそうしたいさ……だけど」
「泣いてるお兄ちゃんを見るのは私も辛い」
「……そうだよな」
「だから笑って」
アスターシャの優しい言葉にまた涙が出そうになった。
だけどアスターシャは僕が笑ってくれることを望んでいる。
話したい。
アスターシャは僕の妹だ。
家族のお前だけには真実を話してしまいたい。
こんな話するべきではないのは分かっている。
でもこのモヤモヤは話せばすっきりすると思うのだ。
そうすれば僕は笑っていられると思う。
僕は真実を話すことにした。




