第七話「悪い夢」
僕は10G貯めて宿屋に泊まった。
本当に10Gとは。
蕎麦の10分の1のお金で泊めてもらえるところが他にどこにあるのか? というほどのレベルだ。
しかもシャワーまで付いてる。
快適だ。
寝る時間になった。
「お休みナビ」
「お休み、雅人」
「と、その前に」
「どうしたの?」
「爆発音で僕を起こすのはもうやめてね」
「分かったわよお」
僕は眠りについた。
「はい、雅人、ご飯よ」
「わあい。ご飯だあ」
お母さんの手作りのご飯は美味しいんだよなあ。
今日は何かな。
「…………」
僕の目の前には夜にカサカサと動くあいつが皿に乗っかっていた。
「あのう、お母さん?」
「何かしら?」
「これ、何?」
「ゴキブリの油揚げよ」
いやだああああああああああ!!!
「はっ!!」
「おはよう、雅人君」
「今やばい夢を見たんだ」
「クス。何かしら?」
「お母さんの手料理がゴキブリの油揚げだった」
「クス。あら美味しそうじゃない」
「さっきから何笑っているのかな?」
「クスクス。いえ、何にも」
「やっぱ君の命令には「いやいやいやいや」
聞くところによるとナビは
僕が全然起きないから、最悪な夢を見せて起こそうとしたらしい。
僕にも非があるというわけだが……。
「やっぱ爆発音にして」
「はあい」
寝起きが悪い癖、治したいなあ。




