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第六話「生きてる感覚」

 100G貯まった。

 これでやっと蕎麦が買える!!


 街に戻り。ナビの案内のもと、この世界で一番安い蕎麦がある店へとたどり着いた。


 店名は”ウマスギール”

 センスが良いのか悪いのか分からない名前だ。


 僕はその店の中へ入った。


「あの、蕎麦一つください」

「蕎麦? ここには置いてないですよ」


 何かクスクス笑い声が聞こえるんだが。

 辺りを見回した。誰も僕を見て笑ってる様子はない。

 ってことは


「ねえナビ」

「クス。どうしたの?」

「ここには蕎麦は置いてないんだってさ」

「うん。クス」

「さっきから何笑ってるの?」

「いえ、ちょっと」


 こいつ、まじで殺してやろうか?


「君は嘘付きなんだね、もういいや、僕君に従わない」

「ごめんなさいごめんなさい。軽いジョークよ」

「全然笑えないんだけど」

「本当にごめんなさい」

「100Gの蕎麦があるのも嘘なのかな?」

「それは本当よ」


 ということで僕はナビに蕎麦が置いてある店へと案内してもらった。

 見た感じボロイ店だった。


 僕はその店に入る。


「すいません。蕎麦一つください」

「はいよ。100G」


 うん、本当だ。

 これで嘘ついたら、まじでナビの命令には従わないでおこうと思ってた。

 まあ、今はそんなことはどうでもいい。


「はい、お待ち」


 僕は蕎麦を啜った。

 美味い! 美味すぎる!!

 これが生きるってことだなあと実感するほど美味しかった。


「美味しいでしょ?」

「うん」

「実はその蕎麦……スライムで出来てるのよ」

「うん、スライムから手に入れた100Gのおかげで出来てるね」

「あら」

「どうしたの?」

「いえ、何でも」


 僕にそう何度も冗談が通じると思うなよ。

 こいつの性格はだいたい分かってきた。

 次からはこいつの言うことには慎重に対応しないといけないな。


「フーッ、ご馳走様」

「お粗末さま」

「君が作った蕎麦じゃないでしょ?」

「あらその蕎麦を作る100Gを作ったのは私よ」

「はいはい分かりましたよ」


 お腹がいっぱいになったところで

 あっ重大なことを忘れてた。

 今度は寝場所だ!!


 いや、前は平原でも寝てたけど、あれはよっぽど眠気が来てたからだ。

 さすがに毎回あんなところで寝たくはない。

 という旨をナビに伝えた。


 するとナビは


「安心して、この街の宿屋は激安なのよ」

「激安?」

「10Gよ」

「本当か? また嘘をついてるんじゃ」

「本当よ。神に誓ってもいいわ」


 こいつほど神に誓うという言葉が似合わないやつはそうそういない。

 まあでも信じるしかないか。


 ということで10Gを手に入れるため。

 僕は再びスライム狩りに戻るのだった。

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