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第五十七話「真剣勝負」

「ほう、お前が救世主か」


 僕たちに話しかけてきた男性。

 金髪にびっしり生えた顎鬚がヤケにダンディな。そんな印象を受ける男だった。


「可愛い子連れてるじゃないの。さすが救世主様様だ」


 野獣の眼光。

 こいつからはヤバイオーラがする。

 あの黒いフードを被った男ほどではないが。


「何、ジロジロ見てんだよ! 消え失せろ!!」


 クレファスが怒号を発する。


 このままでは不味い。

 この店の料理は美味いが。

 ってかそんな冗談言ってる場合じゃねえええええ。


「ナビ、どうすればいい?」

「あの男に真剣勝負を挑みなさい」

「真剣勝負? 僕が勝てるというのか?」

「今の貴方の力なら充分よ」


 クレファスと男が喧嘩を始めようとしている間を僕が止めに入った。


「やめてください。喧嘩なんて」

「どけ! 雅人! こいつは俺が」


 まずこの食い逃げ変態ロリコン短気野郎を嗜める。


「変態ロリコン野郎は黙っててください!」


 あっ、やべっ、本音が漏れた。


「何だときぃさまあああああああ!!」


 不味い。

 別の意味で不味い

 この店の料理は美味いが。

 ってこのネタ何回使ってんだ。

 

 ってかそんな余裕がある状況じゃない。


「お前、俺のことそんな風に思ってたんだな」

「いや、誤解だよ。あるでしょ? 唐突に変な言葉が出ることって」

「ねーよ普通は!!」


 クレファスは僕の胸元を掴み、殴りかかってきた。

 そのクレファスの手が止まった。

 止まったというよりも止められたというのが正しいな。

 ナビがストップの魔術を使ったわけではない。

 ってことは


「まあ、ここでの乱闘は避けようぜ」


 この男が止めてくれたのだ。

 ああ、貴方は救世主だ。

 救世主と呼ばれた僕が人を救世主と呼ぶとは。

 この原理で行くと世界中が救世主だらけになっちゃうね。


 冗談はさておき。


 僕たちはこの男と共に外へ出た。


「さて、本題に入るとしよう」


 男はこう言ってきた。

 俺と勝負しろと。

 ナビの言うとおり真剣勝負になりそうだ。


 もし、この男が勝てば、僕の妹のアスターシャや仲間のテレーゼを寄越せといった内容だった。


 もちろん、僕とクレファスは反対した。

 そこで、男は僕達が勝った場合の要求も受け入れると言ってきた。


 クレファスは男の金玉を握りつぶす刑にしようぜというエグい内容を出してきたが


「なあ、ナビ」

「何かしら?」

「この男に勝ったら何でも要求を飲んでくれるらしいんだ」

「それで?」

「君の言いたいことは分かるよ。この男を仲間にしろと言うんでしょう?」

「ご名答」


 やはりそうだ。

 これは重大なイベントだな。


「よし! 俺たちが勝ったら「仲間になってほしい」


 クレファスがへ? と間抜けな言葉を発しながら呆然としてる間に男は


「それでいいなら俺っちは構わんよ」


 と答えてくれた。


 やったあああ! これで!!

 ってまだ早いな。

 まだ仲間になるとは決まっていない。


 ナビは勝てると言っていたが本当に大丈夫なのだろうか?

 とりあえず戦ってみよう。


 勝負の行方は神のみぞ知る。 

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