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第四十六話「ヨミガエール」

 クレファスは宿のベッドで安静にしている。

 彼は本気を出しすぎたのだ。


「テレーゼさんどうですか? クレファスの様子は」

「命に別状はないようです。ただ」

「ただ?」

「目を覚ますまでしばらく時間がかかるでしょう」

「そうです……か」


 テレーゼに私は彼の様子を見守っていますから僕とアスターシャは薬を買いに外に出かけていってほしいと言われた。

 僕たちも様子を見守ると言ったが、テレーゼが頑なにそう言うもうんだから宿の外へ出て行った。


「クレファスさん早く目を覚ますといいですね」

「そうだな」

「ねえ、お兄ちゃん」

「何?」

「二人きりだね」

「あ? ああ」

「テレーゼとクレファスさん」

「え? そっち」

「それ意外に誰が二人きりなのよ」


 いや、僕とアスターシャも今二人きりなんだが

 まあその話は置いといて


「テレーゼさんクレファスさんのこと好きだよ」


 唐突に秘密を打ち明けられたんだが


「どうしてそう思うんだい?」

「だって彼女、クレファスさんのことよく見てたし」


 言われてみれば、テレーゼの視線はクレファスのほうをよく見てた気がする。

 ってことは、テレーゼがクレファスのことが好きだろ。

 クレファスはアスターシャのことが好きだろ。

 アスターシャは僕のことが好きだろ。

 僕はテレーゼのことが好きだろ。


 何この四角関係。


 とりあえず僕たちは薬を買いに薬屋さんに寄った。


 中にはいろんな薬が並んでいた。

 その中に目に飛び込む薬があった。

 

「これで貴方も復活!! 元気ビーム!!」


 いかにも怪しいキャッチコピーだが、一応店員さんに聞いてみた。

 どうやら、この薬は意識不明の人をすぐ復活させる薬みたいで、効き目もいいらしい。


 25000Gもしたが、治安部隊からもらったお金があるため普通に買えた。


 そのまま宿に戻る。

 部屋のドアを開けた瞬間。

 

 テレーゼがクレファスの元に倒れ込んでいた。

 いや、倒れ込んでいたというよりも。


 近づいてよく見てみると彼女、クレファスの頬にキスをしていた。


「テレーゼさん」

「え、あっ、ひょ」


 テレーゼは驚きながらクレファスの頬から口を離した。


「テレーゼさんクレファスのことが好きなんですね」

「え? ああ、バレてしまいましたか」

「ちなみにクレファスはアスターシャのことが好きですよ」


 テレーゼはえ!? と驚いた発言をしたあとショックを受けて宿の外に走り去っていた。

 言わない方が良かったかなあ。

 まあ事実だしいづればれるだろう。

 こういうのは早めに教えたほうがいいんだ。うん。

 

 さて、僕はクレファスにヨミガエールという名前の薬を飲ませてみた。

 すると


「うっひょおおおおおおお!!」


 とクレファスが変な叫び声を上げながら起き上がってきた。

 効果抜群だな。


「ここはどこ? アスターシャが好きな俺は誰?」


 アスターシャが好きなことは覚えてるのに他は忘れちゃったんだ。


 まあクレファスが蘇ってくれて良かったよ。

 別の問題が発生してるけど。

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