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第三十二話「過酷なイベント」

「何だよ……。ここは……」


 僕たちは目的地へとたどり着いたが、目の前には悲惨な光景が転がっていた。

 辺り一面死体だらけだ。


 吐き気が僕を襲った。

 アスターシャとクレファスが僕の背中をさすってくれた。

 そのおかげか、何とか吐き気は治まった。 


 ナビが言ってた過酷なイベントってこのことか。

 確かに過酷だ。


 目の前は相変わらず死体だらけ。

 だが、見た感じ生存者はいそうだった。


「とりあえず生存者がいないか探してみよう」

「ああ」


 僕たちは手分けして生存者を探した。

 傷ついた人たちの脈を計り生きてるか確認する。

 しかし、どの人も脈が無い。

 

 外にいる人たちの中に生存者は見受けられなかった。

 後は建物の中か。

 建物の名前には、シャインス修道院と名前が書かれていた。

 ここは修道院なのか。


 外もそうだけど、銃弾が転がっている。

 ということは、ここは何者かに襲撃されているということだ。


 とりあえず今は生存者だ。


 ダメだ。

 誰も生きている気配がない。


 もうほとんど探し尽くした。


 諦めようかと思ったその時


「グッ」


 と小さな声が聞こえてきた。

 その声のする方の人のところへ駆けつけてみた。


「脈がある。生きてる!」


 クレファスに連絡を取った。

 クレファスのところは残念ながら生存者はいないらしい。

 ってことは生存者はこの女性一人か。


 とりあえず、この女性を近くの宿屋まで運んだ。

 幸い傷口は浅く、しばらく安静にすれば治るようだ。


「ん……。んん……。」


 女性の意識が戻った。


「大丈夫ですか?」

「貴方方は?」

「僕たちはただの旅人です」

「あ! 修道院。修道院の人たちは無事ですか?」

「それは……」

「その様子だと、もう……」

「とりあえず今は安静にしていてください」


 僕の中である感情が湧いてきた。

 怒りだ。

 その怒りの矛先は


「おい! ナビ!!」

「何かしら?」

「何かしらじゃねえよ! どうしてもっと早く言ってくれなかった!?」

「何のこと?」

「修道院での惨劇だよ。お前がもっと早く言ってくれれば!!」

「あれは必要なイベントよ。だから言ったでしょ? 過酷だと」

「そんなこと……」

「これ以上の話は時間の浪費に過ぎないわ」

「お前って最低だな」

「ええ、最低よ。そんな言葉。何回でも聞いてあげるわ」


 こいつは最低だ。

 こいつがもっと早くこのことを教えてくれれば修道院での惨劇は免れたかもしれない。

 それをこいつは教えなかった。

 ただ、過酷なイベントとだけ言った。


 見損なったよ……ナビ。


 とりあえず、目的があるからこいつの命令には従うが、今後こいつとの関係はあまり良くならないだろう。


 とりあえず今は出来ることをやるか。

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