第三十一話「小さな小さなイベント」
僕たちはナビの案内の元、次の目的地へと旅をしている。
ナビによると
「次はとても過酷なイベントになると思う。でも耐えて」
と心配そうな口調だった。
過酷なイベント?
どんなイベントかは分からんが、クレファスに勝つことが出来るほど強くなった僕だ。
どんな過酷なイベントでも耐えてみせるさ。
目的地への道中。
「てめええええ!!」
「きさまあああ!!」
路地裏で二人の男が喧嘩をしていた。
これが過酷なイベントなのだろうか?
とりあえず止めないとな。
「二人ともやめてください!」
「うるせえ! てめえには関係ねえだろ!!」
「とりあえず話せば分かると思います。ね。ね」
二人の男は落ち着きを取り戻すと話し始めた。
何でも貸した金を返さないとか何とかで揉めてるらしい。
「あの時、ちゃんと返したよな!?」
「あの時っていつだよ。返してねえよ!」
また喧嘩が始まった。
「もう分かりましたよ。僕が代わりに返しますから」
「本当か!? 高いぞ?」
「とりあえずいくらか言ってください」
「500Gだ」
あら、思ったより安い。
そんなみみっちいことで喧嘩してたの? と笑いそうなほどだ。
ということで僕は金を払った。
二人の男は満足したようでその場を立ち去った。
「ナビ? あれが過酷なイベント?」
「貴方は過酷だと思った?」
「思わなかった」
「そういうことね」
とりあえず小さなイベントを片付けたところで僕たちは先へと進んだ。




