第三話「歩く、ひたすら歩く」
僕はひたすら平原の道沿いを歩いていた。
しかし、まだなのか。
もう結構歩いている。
足も疲れてきている。
その旨をナビに伝えたところ。
「もう少しの辛抱よ。頑張って」
としか言わなかった。
そうして、いつの間にか辺りは暗くなった。
夜だ。
「なあナビ。ここでしばらく休んでいいかな? 眠気が」
「いいけど、貴方平原の道沿いなんて変わったところで寝るのね」
「それは冗談で言ってるのかな?」
「冗談です。ごめんなさい」
ほんとにこいつと一緒で大丈夫なのだろうか?
まあ今はそんなことはどうでもいい。
幸い、辺りは静かだし、平原の草は寝心地が良さそうだし。
いい環境で眠れそうだ。
いい環境って言うと語弊があるな。
マシな環境で眠れそうだ。
僕はそのまま眠りについた。
「ねえ、起きて、もう朝よ」
「母ちゃん、もう食べられないよお」
「ねえ、起きてってば!」
「うーむにゃむにゃ」
「仕方ないわね。あれを使うか」
「!?」
急に爆発音が聞こえて、僕は目を覚ました。
「ナビ、一体何が起こったの!?」
「おはよう、雅人君。」
「そんなことより今、どこかで爆発音がしなかった?」
「貴方の脳内が爆発したのよ」
「どういう意味?」
「そのままの意味よ」
しばらく思考して、やっと分かった。
こいつがわざと爆発音を出して、無理やり僕を起こしたんだ。
「もう! 普通に起こしてくれよ」
「だって貴方、寝起き悪いんだもん」
僕は寝起きが悪いのか。
これから毎日爆発音を聞いて起きることになるのか?
嫌だなあ……。
「さあ、さっさと歩きましょ」
「はいはい」
ということで僕の探検は続いてく。
しかし、どこまで歩けばいいのだろう?
ナビに聞いてももう少しの辛抱よとしか言わないし。
もう仕方がないか。
僕はそのまま歩いて行った。




