第二十八話「二つ目の光水晶」
僕たちはギルドの依頼とモンスターから落ちる所持金で食いつなぎづつ、ナビの案内の元、二つ目の光水晶がある神殿へ向かっていた。
その間、いろんなことがあった。
アスターシャが寝るたびに僕をホールドしてくるし、アスターシャがクレファスに慣れるまで結構時間がかかった。
今ではアスターシャもクレファスを認めてくれてるのか、寝る前に僕をホールドしてくることは無かった。
しかし、今でも若干クレファスに冷たいし、クレファスもそれを察してるのか残念そうだった。
まあいづれ、クレファスとアスターシャが仲良くなる日が来るでしょう。
今は二つ目の光水晶のことだけ考えてればいい。
「しかし、人気のない神殿に向かうとは、お前結構変わってるな」
「名前と同じで性格も変わってるんですよHAHAHAHAHA」
「結構すべってるぞ」
うん、分かってる。
そうこうしている内に神殿へとたどり着いた。
「嫌な予感がする」
僕もそうだ。
前の神殿だってそう、中にモンスターがいた。
今回の神殿でも何かあると思う。
僕たちは慎重に神殿の中へ入っていった。
中には予想以上に厄介な出来事が僕たちを待ち構えていた。
「ぐるるるるるる」
ゾンビウルフがうようよいるのだ。
素早い分、前のゾンビより強敵だろう。
「お前はアスターシャを守れ、俺がやつらの相手をする」
僕とアスターシャは端により、僕がアスターシャに覆いかぶさるように立ち回りつつ、ゾンビウルフを剣でなぎ払う。
クレファスは中央に陣取り、爆裂陣と叫びつつ、襲ってくるゾンビウルフを吹き飛ばす。
「クレファスさんかっこいいですね!」
「だろ、クレファスさんは強くてかっこいいんだ」
「でも、苦手です」
「お前なあ」
クレファス、残念ながらどれだけ頑張ってもお前の株は上がりそうにないよ……。
そんなこんなで何とかゾンビウルフを殲滅することが出来た。
神殿の奥へと進む。
最初の神殿と同じ、神殿の奥には
「待ってましたよお」
とばかりに光水晶が石版にはめこまれている。
さて、アスターシャの出番だ。
僕がアスターシャに促すと、アスターシャは了承して光水晶に手を触れた。
光水晶は強烈な光を放った。
「なんじゃこりゃ!?」
そういや、クレファスは初めて見るんだったよな。
「なあ、何なんだよ今のは!?」
クレファスが驚いて聞いてくるので僕は
「アスターシャの力です」
と答えた。
実際そうだしな。
「アスちゃんは可愛いだけじゃなくこんなことも出来るのな」
「その呼び方やめてください」
アスターシャとクレファスのやり取りは相変わらずだ。
そんなこんなで二つ目の光水晶が手に入った。
「おめでとう、雅人」
ナビも喜んでいる。
さて、次の国だな。
しかし、僕は相変わらず疑問を抱いている。
全ての光水晶を手に入れたら一体何が起きるのだろうか?
ナビに聞いたときもあった。
しかし、ナビは
「今は知る必要がない」
の一点張りだった。
ナビは何かを隠している。
重大な何かを。
すごい、モヤモヤする。
だけど進むしかない。
今はナビだけが頼りなのだから。
とりあえず二つ目の光水晶を手に入れたことを素直に喜ぼう。
でもある意味、楽しみでもある。
全ての光水晶が手に入った時がね。
さて、どんどんイベントを進めていきますか!




