第二十四話「提案」
さて、今日も特訓だ。
クレファスは俺に勝つまでは仲間にならないって言ってたしな。
しかし、昨日の一件依頼、彼に対してのイメージが変わってしまった。
このまま行けば、彼を師匠だと思ってただろうけど。
今じゃ彼を変態ロリコンやろうとしか思わない。
「さあ、始めんぞ」
いつもどおりの練習だ。
彼が片手で持ってる剣を弾き飛ばす練習。
僕は数時間ほどその練習をした。
前回よりも彼の剣が若干動いてる気がする。
ただ、今日もさすがに彼の剣を弾き飛ばすのは不可能かなあ。
そう思った瞬間。
「!?」
彼の剣は弾き飛んでいた。
「お前、すげえな。一日で俺の剣を弾き飛ばすほどまでになるとは」
自分でも驚いている。
たった一日でここまで上達したのだから。
「お前には剣の才能がある。俺が保証しよう」
そこまで言われると何か照れくさいな。
「さて、次の特訓だ」
次の特訓?
今日はここまででいいんじゃないかと思うほどだ。
だがまだ時間はあるな。
この調子で次の特訓とやらも乗り越えてみせよう。
「俺の攻撃に対応する訓練だ」
彼の攻撃に対応する。
そういや前回の戦いの時、彼の動きは半端なく速かった。
ナビの時間を止める力がなければ僕はとっくに死んでるんじゃないかと思うレベルだ。
強くなるためには、彼の速い斬撃にも対応できないといけない。
ということで訓練が始まった。
「!?」
一瞬だった。
彼の素早い斬撃であっという間に僕の剣が吹き飛んでしまった。
練習は夜まで続いた。
とりあえず彼の斬撃に反応することは出来た。
しかし、相変わらず剣は弾き飛ばされたままだ。
これは訓練あるのみだな。
「今日はもう終わるか」
僕たちは宿屋に帰った。
宿屋の自室を開けるとアスターシャが嬉しそうに出迎えてくれた。
「ただいまあ」
「お帰り、お兄ちゃん」
「ただいま、アスターシャちゃん」
「…………」
彼は相変わらずアスターシャに嫌われてるみたいだ。
とりあえず僕たちは仲間なわけだから、この状況は何とかしてやりたいな。
「あっ」
いい提案を思いついた。
これならアスターシャはクレファスを見直してくれるかもしれない。
「クレファス、ちょっと話がある。来てもらえないか?」
「何だ?」
「結構重要な話だ」
クレファスの汚名挽回のためにもこれは重要なことだ。
僕はクレファスに自分が思いついた方法を提案した。
「なるほど。それならアスターシャちゃんが俺に惚れるというわけだね」
「惚れるかは分からんが、印象はだいぶ変わると思うよ」
クレファスは乗り気だ。
よし、早速明日、ミッションスタートだ!!




