第二十三話「YESロリータ NOタッチ」
僕たちが寝静まった夜中。
異変が起こった。
「きゃあああああああああ!!」
大きな悲鳴だった。
僕はその悲鳴に起こされた。
悲鳴の大きさを考えると異変は僕の部屋に起こっていた。
慌てて電気をつける。
僕の目の前には怯えてるアスターシャとあたふたしているクレファスがいた。
しばらく間が続いた。
ノック音がした。
近くの部屋の人が異変を察知して駆けつけてきた。
「大丈夫ですか?」
「ああ、すいません。妹がゴキブリを見て、驚いていただけです」
「そうですか。それなら良かった。」
近くの部屋の人が帰っていった。
さて。
「どうしたんですか? 二人共」
「お兄ちゃん、聞いてください」
「違うんだ雅人、俺はただ」
聞くところによると、クレファスはただアスターシャの天使な寝顔を見たくて近づいただけらしい。
その時、アスターシャは偶然目が覚めて目の前ににやにやしているクレファスがいたもんだから。
怖くて悲鳴を上げちゃったみたいだ。
うん、これはクレファスが悪いな。
「クレファス……君……」
「いや、近づいてはいたけど触ってはいないよ!? YESロリータNOタッチだ」
何がYESロリータNOタッチだ。
女の子を怖がらせただけで充分やばい人間だよ。
こいつ目当てで仲間になったんじゃないかと思うほどだ。
まあ、最初からこいつ目当てなら僕なんてすぐ殺して奪うだけの力が彼にはあるが。
「お兄ちゃん、怖いから一緒に寝て」
アスターシャの言葉に僕とクレファスはポカンとしていた。
「別に構わないけど」
こうして僕は、アスターシャと一緒のベッドで寝ることになった。
僕の体はアスターシャにホールドされている。
「おい、貴様! YESロリータNOタッチだぞ!!」
「うるせええ!! 誰のせいでこうなったと思うんだ」
「ああ、そうだったな、すまん」
しかし、アスターシャが僕にホールドしてくるもんだから寝づらくて仕方がない。
このまま我慢して寝た。
こうして今夜の騒ぎは幕を閉じた。




